名取川

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名取二号橋から(仙台市から名取市を見る、2008年2月)
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河口(名取市閖上、2005年3月)
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閖上の堤にある松並木「あんどん松」

名取川(なとりがわ)は、宮城県仙台市および名取市を流れ、太平洋に注ぐ一級河川。名取川水系の本流である。

歌枕として知られ、埋れ木仙台亜炭)と共に詠われてきた。

地理

宮城県仙台市太白区西部の奥羽山脈神室岳(かむろだけ、標高1,356m)に源を発し概ね東へ流れ、太白区山田付近で仙台平野に出る。仙台市若林区日辺で広瀬川を合わせ、仙台市若林区と名取市の境界から仙台湾に注ぐ。

流域の大部分を占める仙台市南部と名取市のほか、支流碁石川の柴田郡川崎町、坪沼川の柴田郡村田町北東部の菅生、川内沢川の岩沼市北端が名取川水系の流域である。

上流域は渓谷で、二口温泉がある。秋保大滝を経てからは川にそって馬場、長袋、境野、湯元と細長い盆地が数珠繋ぎに連なる。そのうちの湯元地区にある秋保温泉は、仙台市中心部から近く人気のある温泉地である。山がちな中流部の東側、平野部の西側は、仙台の郊外として宅地化が進んでいる。

海に近くなると水田が広がる。河口付近では貞山運河と連絡し、その下流で井戸浦に通じる。もとは南の閖上漁港と広浦にも通じていたが、今では漁港が海に出口を設けたため遮断された。河口の閖上(ゆりあげ)漁港は、中世以来の歴史を持つ港町である。

2011年東北地方太平洋沖地震では、津波が逆流し周辺で大きな被害が発生した[1]

流域の自治体

支流

橋梁

上流→下流の順

並行する交通

道路

脚注

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関連項目

外部リンク

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  1. 襲いかかる巨大津波「怖い、死にたくない」MSN産経ニュース 2011年3月12日 00時10分テンプレート:リンク切れ