吉川弘之

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

吉川 弘之(よしかわ ひろゆき、1933年8月5日 - )は、日本工学者(設計学・ロボット工学・信頼性工学)。勲等瑞宝大綬章学位工学博士(東京大学)。産業技術総合研究所最高顧問、国際科学技術財団理事長、日本学術振興会学術最高顧問、東京大学名誉教授

概要

テンプレート:節スタブ 東京大学総長日本学術会議会長。総合科学技術会議議員を歴任、1997年日本国際賞受賞。2000年レジオン・ドヌール勲章オフィシエ。工学や産業、教育、学術行政に関する道で要職を歴任。2005年に皇室典範に関する有識者会議の座長を務め、女系天皇を容認する報告書をまとめる。

東京大学卒業後、一旦は民間企業に勤めるが、理化学研究所を経て、東大に戻る。最初の専門分野は切削工学であった。そのあと、工学の領域依存性の問題に気づき、工学の一般的問題として設計に注目して、一般設計学を提唱する[1]。 その後、設計と同じく領域横断型の問題である保全についても研究を行い、その一環としてロボット研究を行う。

東京大学総長、日本学術会議会長、世界科学会議会長等の職においては、科学と社会の関係、ことに持続可能な社会のための科学・技術について積極的に意見を述べている。

経歴

著書

  • 『信頼性工学』精密工学講座. コロナ社,1979
  • 『ロボットと人間』日本放送出版協会,1985.NHKブックス
  • 『概念の設計から社会システムへ』三田出版会,1990.ステアリングシリーズ 科学技術を先導する30人
  • 『テクノグローブ 「技術化した地球」と「製造業の未来」』工業調査会,1993
  • 『テクノロジーの行方』岩波書店,1996.21世紀問題群ブックス
  • 『テクノロジーと教育のゆくえ』岩波書店,2001.シリーズ教育の挑戦
  • 『科学者の新しい役割』岩波書店,2002.双書科学/技術のゆくえ
  • 『本格研究』東京大学出版会,2009
  • 『研究開発戦略立案の方法論 持続性社会の実現のために』科学技術振興機構研究開発戦略センター,2010

共編著

  • 『コンピュータグラフィック論』編.日科技連出版社,1977
  • 『最新工場FA事例集』編.技術出版,1984
  • 『ロボットが街を歩く日 剛い機械から柔らかい機械へ』立花隆対話.三田出版会,1987.ソフトテクノロジーシリーズ
  • 『インテリジェントCAD』富山哲男共編著.朝倉書店,1989-91.ハイテクシリーズ
  • 『設計とCAD』木村文彦共編.朝倉書店,1993
  • 『逆工場 見えてきた製造業これからの10年』IM研究会共編著.日刊工業新聞社,1999
  • 『設計学 ものづくりの理論』冨山哲男共著.放送大学,2000
  • 『来るべき「世界の形」を描く 21世紀・知的リーダーたちの提言』編著.日刊工業新聞社,2001
  • 『第2種基礎研究 実用化につながる研究開発の新しい考え方』内藤耕共編著.日経BP社 2003
  • 『「産業科学技術」の哲学』内藤耕共著.東京大学出版会、2005

翻訳

  • G.ブースロイド, A.H.レッドフォード『自動組立工学』佐田登志夫,木下夏夫共訳.培風館,1969.
  • F.R.A.Hopgood ほか『コンピュータ・グラフィックス基本ソフトウェアGKS』監訳.啓学出版,1986

受賞

  • 1995年 精密工学会蓮沼記念賞. 受賞業績:一般設計学「精密機械」第45巻(1979年)第8号
  • 1995年 大川出版賞. 受賞図書: テクノグローブ - 「技術化した地球」と「製造業の未来」 -
  • 1997年 日本国際賞. 受賞業績:ロボット産業の創設と全地球的技術パラダイムの創出(共同受賞)

社会的活動

  • 日本ユネスコ国内委員会会長
  • 文部科学省中央教育審議会委員(第1期)
  • 国立大学法人東北大学理事
  • 財団法人トヨタ財団理事
  • 財団法人旭硝子財団理事
  • 財団法人東芝国際交流財団評議員
  • 学校法人国際技能工芸機構理事
  • 財団法人国連大学協力会理事長
  • 財団法人住友財団理事
  • 財団法人2005年日本国際博覧会顧問
  • 社団法人日本経済調査協議会代表理事
  • 財団法人日本システム開発研究所評議員
  • 財団法人ニューテクノロジー振興財団理事
  • 財団法人損保ジャパン記念財団評議員
  • 特定非営利活動法人日中産学官交流機構特別顧問
  • 財団法人大河内記念会理事長
  • 社団法人科学技術国際交流センター評議員
  • 財団法人損保ジャパン環境財団評議員
  • 財団法人東電記念科学技術研究所理事
  • 財団法人国立京都国際会館理事
  • 財団法人りそな中小企業振興財団理事
  • 日本デザイン機構顧問
  • 財団法人ファナックFAロボット財団理事
  • 財団法人新産業創造研究機構副理事長

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:東京大学総長 テンプレート:国立大学協会会長

テンプレート:放送大学学長
  1. 吉川弘之, なかなか本当の研究者になれなかった, 学術の動向, 2007.11, pp84-85, http://www.h4.dion.ne.jp/~jssf/text/doukousp/pdf/200711/0711_8485.pdf