千葉県立国府台高等学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:日本の高等学校

千葉県立国府台高等学校(ちばけんりつ こうのだいこうとうがっこう)は、千葉県市川市国府台二丁目にある県立高等学校。校歌の作曲は古関裕而、作詞はサトウハチロー

設置学科

学校周辺・交通

国府台の合戦跡など歴史的遺跡の多い国府台地区の中にあり、千葉商科大学などの大学が周辺にあるといった立地に位置している。隣には和洋女子大学東京医科歯科大学(国府台キャンパス)・市川市立第一中学校・筑波大学附属聴覚特別支援学校がある。

最寄駅は京成線国府台駅で徒歩15分ほど。駅から商店街を通り、長い坂を登り切ったところにある。JR線を使う場合は、総武線市川駅から京成バス松戸駅行、もしくは国分操車場行で10分程度のところ(和洋女子大前下車)にある。また、少し離れるが北総鉄道矢切駅からも徒歩、もしくは京成バス市川駅行(和洋女子大前下車)で行くこともできる。

歴史

  • 1943年 - 創立(市川市立中学校として成立)
  • 1946年 - 市川市立高等女学校が創立
  • 1947年 - 市川市立中学校が、市川市立国府台中学校と改称
  • 1948年 - 市川市立国府台中学校と市川市立高等女学校が統合、市立国府台高等学校となる
  • 1950年 - 千葉県へ移管、県立国府台高等学校と改称
  • 1951年 - 葛南分校開校
  • 1975年 - 学校群制度導入。国分鎌ケ谷の各校と共に第3学校群に属す。
  • 1978年 - 再び単独選抜となる。
  • 1981年 - 葛南分校閉校

概要・教育方針・教訓

  • 「自由を愛し、責務を果たそう」
  • 「真理を求め、文化に寄与しよう」
  • 「敬愛を旨とし、平和を護ろう」

1943年(昭和18年)創立の市川市立中学校を前身とする伝統校である。 1970年代から1990年代前半にかけては県下有数の進学校として名を馳せた。 国府台の合戦跡など歴史的遺跡の多い国府台地区の中にあり、千葉商科大学などの大学が周辺にあるといった立地に位置している。 国府台高校の生徒は「国府台生」とは呼ばれず、「鴻陵生(こうりょうせい)」と呼ばれる。また文化祭のことを「鴻陵祭(こうりょうさい)」とよんでいる。古くは「鴻の台」(「鴻之台」)と書かれることもあり、コウノトリにちなんだ地名伝説に由来すると言われる。この「鴻」に台地を意味する「陵」を組み合わせて「鴻陵」となった。「創立60周年記念誌」ではこの「鴻陵」から一文字をとった「鴻(おおとり)」という名で発行された。

教育方針にもあるように、「自由」と「自主自律」を校訓に掲げている。

私服校ではないが、かつては異装期間(私服週間)が設けられたこともある。また、頭髪検査などは実施されておらず(現在は頭髪について多少の縛りが出てきている)、一時期は体育の授業の際着用するジャージも指定されていなかった(現在は学年ごとに指定)。


行事

  • 4月
    入学式
    近辺には里見公園があり、桜が美しい頃に入学式が行われる。
  • 5月
    球技祭
    非常に盛り上がるイベントであり、周辺の市川市スポーツセンターも会場になる。種目は、年度によって異なるが、バスケットボールドッジボールバレーボールが主となっている。
  • 6月
    グリーンスクール
    河口湖周辺でおこなわれ、新入生が対象となっている。日程の中に、山登りが組み込まれており、心身ともに鍛えられる。現在は、予算の都合により、中止となっている。
  • 9月
    鴻陵祭(文化祭
    1949年頃から始まったとされる。特に発声練習から始まる3年生全クラスの教室演劇は20年以上も続いている伝統行事である。外壁から舞台まで全て生徒の手で作られ、全く教室の面影を残さない。3年生は夏休みの期間のほとんどを文化祭に使う。教室で行われる演劇では、熱い熱気の中でほぼ2時間程度行われる。後夜祭の盛り上がりでクライマックスを迎える。
なお、90年代初頭までは鴻陵祭体育の部、鴻陵祭文化の部、が存在し、鴻陵祭体育の部が(体育祭)として扱われていた。(70年代には校庭で行われていたが、校庭が非常に狭いため、その後市川市スポーツセンターを会場として行われたこともあった)。ただし現在は体育祭に相当するものは行われていない。
  • 10月
    校外学習
    国府台高校には修学旅行はなく、代わりに第2学年を対象に行われる校外学習がある。生徒が研究テーマを設定し、現地で調査研究を行う旅行である。「地域に学ぶ『調査研究』を通じて社会を見る視点を養う」ことが目的である。1977年から開始された。
    芸術鑑賞会
    かつてはジョビジョバの公演などが行われた。公演後には新体育館で交流会が行われた。
  • 11月
    平和と人権のつどい
    国府台高校には「平和人権委員会」があり、イベントとして講演会・映画鑑賞が行われる。
  • 2月
    ロードレース大会
    酷寒の江戸川堤を走る(現在は1、2年生のみ)。ラグビー部は仮装して走らなければならないなど、以前は各部活ごとに伝統的なノルマがあった。ローラーブレードを用いて走るものもいた。
  • 3月
    卒業式
    かつて、日の丸君が代問題で毎年話題となっていたが近年では下火になっている。

出身者

関連項目

外部リンク