伊四〇型潜水艦

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伊四〇型潜水艦(乙型改1)
伊45
艦級概観
艦種 一等潜水艦
艦名
前級 伊一五型潜水艦(巡潜乙型)
次級 伊五四型潜水艦(乙型改2)
性能諸元
排水量 基準:2,230トン 常備:2,624トン
水中:3,700トン
全長 108.7m
全幅 9.30m
吃水 5.20m
機関 艦本式1号甲10型ディーゼル2基2軸
水上:11,000馬力
水中:2,000馬力
速力 水上:23.5kt
水中:8.0kt
航続距離 水上:16ktで14,000海里
水中:3ktで96海里
燃料 重油
乗員 94名[1]
兵装 40口径14cm単装砲1門
25mm機銃連装1基2挺
53cm魚雷発射管 艦首6門
九五式魚雷17本
航空機 零式小型水上偵察機1機
(呉式1号4型射出機1基)
備考 安全潜航深度:100m

伊四〇型潜水艦(いよんじゅうがたせんすいかん)は、大日本帝国海軍潜水艦の艦級。巡潜乙型改1(じゅんせんおつがたかい1)とも。本艦級の潜水艦は伊号第四〇潜水艦から伊号第四五潜水艦までの6隻が1943年から1944年にかけて竣工し、太平洋戦争で全艦戦没した。設計は伊一五型潜水艦巡潜乙型)をひきついだもので、索敵や輸送任務に従事した。伊号第四一潜水艦は米軽巡洋艦レノを撃破、伊号第四五潜水艦は米護衛駆逐艦エバーソールを撃沈している。

乙型からの改良点

1941年(昭和16年)のマル急計画において計画番号S37Bとして6隻計画された。乙型潜水艦の改良型で量産のため主機を巡潜3型と同じ艦本式1号甲10型ディーゼル2基とした。そのため出力が低下、排水量が若干増加し、速力が0.1ノットほど低下した。また丙型のマル急計画艦(伊四六、伊四七、伊四八)と同様に、内殻板をDS鋼から軟鋼に変更している。

回天搭載艦に改装された伊号第四四潜水艦は、他の乙型の回天搭載艦と同様の改装を行ったと推定される。1945年4月に撮影された写真からは艦尾の14cm砲の撤去と艦首の航空兵装(格納筒、クレーン、射出機)の撤去、22号電探の装備などが確認される。

同型艦

参考文献

  • 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』(光人社、1990年) ISBN 4-7698-0462-8
  • 外山操『艦長たちの軍艦史』(光人社、2005年) ISBN 4-7698-1246-9

関連項目

脚注

  1. 乗員数は『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』より。

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