今井俊満

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テンプレート:出典の明記 今井 俊満(いまい としみつ、1928年5月6日 - 2002年3月3日)は、日本洋画家アンフォルメルの画家として、日本とパリを拠点に活動する。

人物

京都嵐山に父俊雄と母綾野の二男として生まれる。荻太郎梅原龍三郎安井曾太郎などに師事。

旧制武蔵高等学校在学中から絵を描き始め、1948年、新制作派協会展に入賞。東京藝術大学油絵専攻で1年間派遣学生として学んだあと、ソルボンヌ大学文学部に学ぶ。アンフォルメル運動を日本に紹介するとともに、アンフォルメルと日本画の融合にも取り組んだ。

1992年、急性骨髄性白血病を発症するものの、精力的な創作活動を続けた。2000年、末期がんで余命数ヶ月と告知され、同年12月、東京・銀座の画廊で「サヨナラ展」を開催。

1962年、現代日本美術展優秀賞受賞、1979年紺綬褒章受賞、1995年、フランス レジオン・ド・ヌール勲章受章、1997年フランス芸術文化勲章(コマンドール)受章。

長男・今井アレクサンドル、次男・今井俊尭(としたか)、三男・今井龍満(りゅうま)は画家。

個展

主な作品

1992年には新千歳空港に12メートルの壁画を作成したが、2014年4月現在一般人が立ち入れない区域にあり観ることはできない。

書籍

  • 『花鳥風月』(画集) 美術出版社、1985年 ISBN 9784568170238
  • 『今井俊満の真実』(最後の口述筆記を所収した総合伝記) 藝術出版社編集部編、藝術出版社、2003年 ISBN 9784434038518

参考文献

  • 『今井俊満展 : 東方の光』 今井俊満展実行委員会、1989年