京都共栄銀行

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京都共栄銀行(きょうとこうえいぎんこう)は過去にあった第二地方銀行相互銀行時代の名称は京都相互銀行。元は近畿産業無尽、近畿産業相互銀行と変遷。本店は京都府京都市下京区四条通西洞院西入ルに存在した。破綻前の統一金融機関コードは0549。

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旧京都共栄銀行・舞鶴支店跡

概要

京都府の第二地銀として預金高3,400億円・貸出金約3,000億円で京都府内だけでなく、敦賀市小浜市などの福井県まで営業エリアまで広げていたが、バブル崩壊により不良債権の総額が約1290億円に膨れ上がった上、金融庁の追加指摘により約150億円の債務超過に陥っている事態となり1997年(平成9年)10月14日に経営破綻し、もともと関係の深かった幸福銀行10月26日営業権の譲渡を受けた。 また府北部地域では福邦銀行北京都信用金庫にも営業譲渡され、解体された。これにより、京都府に本店をおく地方銀行京都銀行のみとなった。

営業権譲渡を受けた幸福銀行も預金保険機構から救済合併に伴う援助として金銭の贈与456億円を受けたが、1999年5月に債務超過を指摘され経営破綻し、外資系ファンド日本インベストメント・パートナーズが関西さわやか銀行を受け皿銀行として設立、その後関西さわやか銀行株式を関西銀行に売却したうえで両行が合併、関西アーバン銀行となっている。

沿革

  • 1941年:京都産業無尽から昭和産業無尽に商号変更。
  • 1964年:京都相互銀行へ商号変更。
  • 1989年普通銀行へ転換。京都共栄銀行に商号変更。
  • 1997年:経営破綻。幸福銀行、福邦銀行、京都北都信用金庫などに経営譲渡。

関連項目

外部リンク