下十条運転区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
下十条運転区(しもじゅうじょううんてんく)は、東京都北区にある東日本旅客鉄道(JR東日本)東京支社の運転士が所属する組織である。京浜東北線東十条駅構内にある。 かつては車両も所属する下十条電車区だった。現在も構内は京浜東北線の電車の留置に使用されている。
乗務範囲
歴史
- 1932年(昭和7年)9月1日 : 電化が赤羽から大宮まで延びたことに伴い「下十条電車区」として設置[1]。
- 1986年(昭和61年)3月3日 : 京浜東北線の車両配置が浦和電車区に集約され、運転士のみ配置のとなり、下十条運転区に改称される。
配置車両に記されていた略号
北モセ…東京北鉄道管理局を示す「北」と、下十条(旧仮名遣いの「しもじうぜう」)を示す「モセ」から。
構内
京浜東北線本線側から
- 1番から5番線までの収容線(留置線)
- 6番・7番線は洗浄台を設置した収容線(洗浄線)
- 8番から10番線は検修庫を設置した整備線
- この間には整備線に併設した交番検査や台車検査を実施するための検修庫があるが、建物の老朽化のために現在は使用されていないほか、線路もつながっていない。
- 11番線は収容線(留置線)であるが普段は使用しない。乗務員訓練など使用されている。
この収容線・整備線の反対側には本線との引き込み線を兼ねた引き上げ線が2線あり、車両洗浄装置も併設されている。
- 検修庫のある整備線は、過去には交番検査や台車検査を実施していたが、現在は出区点検のみが実施される。
- 京浜東北線用の209系0番台4扉車と同500番台先頭車の側面窓を開閉可能に改造する工事が当区で実施された。
所属していた車両(下十条電車区)
京浜東北線で運用されていた車両が配置されていた。最終配置車両は103系234両(10両編成23本と予備車4両)と事業用牽引車のクモヤ143形1両。また、クモヤ143形導入前に配置されていた事業用牽引車のクモヤ90形は「クモヤ90005」で、東海旅客鉄道浜松工場で保管の後、製造時のモハ63形(モハ63638)に復元され、現在リニア・鉄道館にて保存・展示されている。
脚注
- ↑ * 『鉄道ピクトリアル アーカイブス セレクション 17 国電復興時代1950』電気車研究会、2009年、P.41。