上市信用金庫

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ファイル:Toyama Shinkin Bank Kamiichi office.jpg
上市信用金庫 本店
(画像は、合併後の「富山信用金庫 上市営業部」。2011年9月撮影)

上市信用金庫(かみいちしんようきんこ)は2011年2月まで存在し、富山県中新川郡上市町に本店を置いていた信用金庫。通称はかみしん統一金融機関コード1410、合併前時点の店舗数は7店舗だった。

2011年2月14日をもって、富山市に本店を置く富山信用金庫と合併し、約87年の歴史に幕を下ろした。 対等の立場での合併としている[1]が、存続金庫は富山信用金庫であり、上市信用金庫という名称の一部分も継承されないことから事実上吸収合併と言える。なお、2月14日には旧:上市信用金庫本店の大会議室で一部職員における解散及び合併のセレモニーが行われた。

沿革

  • 1924年(大正13年)3月 - 有限責任「上市信用組合」として創業。
  • 1934年(昭和9年)3月 - 保証責任「上市信用組合」に変更。
  • 1936年(昭和11年)3月 - 上市信用利用組合に変更。
  • 1940年(昭和25年)8月 - 上市信用購買販売利用組合に変更。
  • 1951年(昭和26年)12月 - 上市信用金庫に改組。
  • 2011年(平成23年)2月 - 富山信用金庫(存続金庫)と合併し、解散。

合併前時点の店舗

店舗コード 店舗名 所在地
001 本店営業部 中新川郡上市町法音寺3
002 立山支店 中新川郡立山町五百石198
003 大山支店 富山市中滝218-3
004 富山支店 富山市大泉町1-1-6
005 赤江支店 富山市上赤江町2-2-16
006 堀川支店 富山市堀川町483
007 中川原支店 富山市中川原334

ATMについて

ATMでは、北陸地方3県(富山県・石川県福井県)内に本店を置く信用金庫(しんきん北陸トライアングルネットワークATMサービス)のカードに限ってATM利用時間内に関わらず入出金手数料が終日無料で利用できたほか、北陸3県以外の信用金庫(しんきんATMゼロネットサービス)のカードでも平日8:45~18:00の入出金・土曜9:00~14:00の出金に限り手数料が無料で利用できた。

富山信用金庫に合併

2010年4月22日富山市に本店を置く富山信用金庫と合併することが発表され[2]、2011年2月14日に合併が実施された。

合併後の存続金庫・名称は富山信金で、総預金残高が高岡信用金庫を上回って県内最大手となり、北陸内の信金としては福井金沢の各信金に次いで3番目の規模である[3][4]

これに伴い、当信金の7ヶ店は富山信金の店舗として新たにスタートを切った。このうち、旧:上市信金本店営業部は「富山信金上市営業部」に、旧:上市信金富山支店は「富山信金大泉支店」に、それぞれ改称した。また、富山信金の旧:上市信金店に割り当てられる店舗コードについては04x番台が付与された[5]

通話録音について

旧:上市信用金庫の店舗ではIP電話を使用しており、また通話が全てサーバーに録音されている。 これは内線通話および外線通話といった通話全てが対象として録音されている。

理事残留について

旧:上市信用金庫には常勤理事が4名おり、解散時には理事長をはじめとする3名が退任した(実際には非常勤理事となった)。残り1名の理事は残留するも富山信用金庫での職位は理事として受け入れられていない。

関連項目

脚注

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  1. 富山信用金庫と上市信用金庫の合併について
  2. 富山、上市信金合併へ 高岡抜き県内最大中日新聞北陸経済ニュース:2010年4月23日(2010年4月27日閲覧))
  3. 新「富山信金」 「コンサル機能向上を」 北陸財務局合併を認可 山地理事長が抱負中日新聞北陸経済ニュース:2011年1月22日(2011年2月14日閲覧))
  4. 富山信金と上市信金、2月14日合併(アサヒドットコム:2011年1月22日(2011年2月14日閲覧))
  5. 富山信用金庫:合併後の店舗一覧より。なお堀川支店・中川原支店は既に閉店している。

外部リンク

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