上大井駅
テンプレート:駅情報 上大井駅(かみおおいえき)は、神奈川県足柄上郡大井町上大井にある、東海旅客鉄道(JR東海)御殿場線の駅である。
概要
大井町の南部・上大井地区に位置する駅。戦後の1948年6月に開設し、日本国有鉄道(国鉄)によって運営されていたが、1987年4月1日の国鉄分割民営化によりJR東海に引き継がれた。移管後もしばらく有人駅であったが、1997年3月に無人駅化された。現在は管理駅の松田駅が当駅を管理している[1]。
昭和40年代に強い西日を避けるため、駅員が駅改札口に植えたひょうたんが1981年に「交通公社の時刻表」(現・JTB時刻表)8月号の表紙を飾り、以来「ひょうたん駅」として知られるようになった。町おこしでひょうたんを大々的に用いているため、駅前には「ひょうたん会館」もある。また、毎年8月には駅から程近い大井町立湘光中学校のグラウンドにて「ひょうたん祭り」が開催される。ひょうたんは無人駅化された後も町民有志によって吊るされている。
駅構造
相対式ホーム2面2線を持つ地上駅。北側のホームが1番線、南側のホームが2番線である。基本的に上下列車とも1番線を発着するが、一部の下り列車は上り列車待避のため2番線を発着する。かつては、1番線が上り列車専用、2番線が下り列車専用となっていた[2]。
1番線に隣接して、開業時から使用される木造駅舎が置かれている。
開業当初は駅舎に接する単式ホーム1面1線(現・1番線)のみを有していたが、電化直前の1968年にホームを増設したので、列車の行き違いが可能な構造となった。ホーム増設当初はホーム中程に構内踏切が設けられ、駅員がこれを操作したが、1997年の無人化とともに遮断機付きの構内踏切がホーム西端(松田寄り)に新設された。また、1972年1月までは構内で鉄道弘済会直営の売店も営業していた。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color御殿場線 | 上り | 国府津方面 | |
下り | 御殿場・沼津方面 | 通常はこのホーム | ||
2 | 交換列車のみ |
利用状況
近年の一日平均乗車人員推移は下表の通り。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1998年 | 556 [3] |
1999年 | 546 [4] |
2000年 | 519 [4] |
2003年 | 465 [5] |
2004年 | 474 [5] |
2005年 | 462 [5] |
2006年 | 479 [5] |
2007年 | 465 [5] |
2008年 | 471 [6] |
2009年 | 475 [6] |
2010年 | 500 [6] |
2011年 | 447 [6] |
駅周辺
- 大井町役場
- 小田原市役所 曽我支所
- 第一生命 新大井事業所
- あしがらモール
- エバラ食品 中央研究所
- 国道255号
- 神奈川県立大井高等学校
バス路線
いずれも富士急湘南バスが乗り入れている。 2013年4月1日現在以下の通りである。
- 上大井駅
- 松77 新松田駅行(篠窪・東庭・湘光中グランド経由)/いこいの村あしがら行 ※平日のみ
- 湘01 湘光中学校グランド前行 ※平日朝1本のみ
- 上21 新松田駅行(神山経由)平日・土休日ともに1本のみ
- 上大井駅入口
歴史
- 1948年(昭和23年)6月1日 - 日本国有鉄道御殿場線の駅として下曽我 - 松田間に開業、旅客営業開始[7]。付近住民の請願があったため開設された。
- 1968年(昭和43年)
- 1971年(昭和46年)2月1日 - 荷物の取り扱いを廃止[7]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東海が継承。
- 1990年(平成2年) - 夜間駅員無配置となる。
- 1997年(平成9年)3月22日 - 無人化。
隣の駅
出典
- 上大井駅開設五十周年記念事業実行委員会『上大井駅開設50周年記念誌』、大井町・上大井自治会、1998年