丁字路

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丁字路(ていじろ)とは、道路漢字の「(てい)」(やアルファベットの「T」の字)のような形で枝分かれしている交差点を指すための法律用語。現代の日常用語や放送用語ではアルファベットを用いて「T字路ティーじろ)」とも[1]

概要

「丁字路」とは、道が三方に向けて延びる三叉路の一種を指すための、法律上の正式用語である。 例えば、道路交通法第2条(定義)5項には次のような記述がある。 テンプレート:Quote 法律上の正式な用語では「T字路」ではなく、漢字を用いて「丁字路」とされている。

なぜなら、昔は日本ではアルファベットは使用されておらず、ものの形はしばしば漢字の形になぞらえて表現した[2]ので、一般に漢字の「丁(てい)」の字になぞらえて「丁字路(ていじろ)」と言われたため、必然的に道路交通法にも採用された。近年、アルファベットの日常化に伴い「丁」の字をアルファベットの「T」との勘違いから次第に「T字路(ティーじろ)」という人が増えた。そうした世相を反映し、放送用語では「丁字路(ていじろ)」「T字路(ティーじろ)」のいずれを用いてもよいというのが最近のNHKの見解である[1]

なお、法律ではなく命令であれば、省令の 「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」の別表において「T形道路交差点」という用語が用いられている例がある。

道路標示はT字型の白線で描かれる。

脚注

  1. 1.0 1.1 NHK 最近気になる放送用語 「丁字路? T字路?」
  2. 「十字形」や「丁字形」など

関連項目

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