ロールキャベツ

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キャベツロールは中央アジア中東東ヨーロッパなどに広がっている。写真は紐でしばったドイツのロールキャベツ

ロールキャベツテンプレート:Lang-en-short)は、洋食のひとつ。

製法

一枚ずつきれいにはがし、湯通しして柔らかくし、水気をきったキャベツの葉で、挽肉タマネギニンジンの微塵切り、食塩コショウナツメグなどをまぜてつくった具を、俵型になるように巻く。葉の終端はつまようじなどでとめる。さらに薄切りのベーコンを巻きつける場合もある。これをブイヨントマト味のスープ、ホワイトソースなどで煮込んで作る。

ヴァリエーション

具材や味付けに若干の差異があるものの、世界中の多くの国で食べられている。東欧アラブではを入れて作ることも多い。塩蔵乳酸発酵させたキャベツ(ザワークラウト)で作る「サルマーレ」はルーマニアの代表的な家庭料理である。

日本

日本には明治28年(1895年)刊行の「女鑑」に「ロールキャベーヂ」として紹介されているものが初見とされている。日本独自のものとして、かんぴょうで結び、そのまま食べられる事があげられる。またおでんの具材として和風の出汁で煮込むというものがある。

また、家庭料理としてのロールキャベツにはウスターソーストマトケチャップ醤油などをかけて食べる場合もある。

歴史

起源は、1世紀頃からアナトリア半島で食べられていた「ドルマ」という料理である。これはブドウの葉で肉や米などを包んで煮込むもので、現在でも人気のあるトルコ料理である。これが15~16世紀にヨーロッパに伝わり、形を変えながら現在のロールキャベツになっていったものと考えられている。

関連項目

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