ランス (マルヌ県)

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フランス > シャンパーニュ=アルデンヌ地域圏 > マルヌ県 > ランス


テンプレート:Communefra ランスReims)はフランス北部シャンパーニュ=アルデンヌ地域圏マルヌ県の郡及び市。人口約20万。シャンパーニュ=アルデンヌ地域圏最大の都市である。(ただし地域圏首府でも県庁所在地でもない。)かつてフランス国王の聖別戴冠式が行われたノートルダム大聖堂が所在する。「戴冠の都市(la cité des sacres)」または「王たちの都市(la cité des rois)」とも呼ばれる。シャンパン醸造の一大中心地。

歴史

ファイル:Porte de Mars, Reims(1).jpg
マルス門(凱旋門)

ローマ支配以前のガリアでは、この地にはガリア人レミ族(Remi、仏語:Rèmes)の中心的城市であるドゥロコルトルムDurocortorum)があった。現在でもラテン語ではランスをドゥロコルトルムと呼ぶ。また現名のランス(Reims)は、レミ族(複数形Remis)の名が訛ったものと考えられている。

ローマ時代に遡る古い町で、3,4世紀の遺構であるマルス門(凱旋門)も残る。498年メロヴィング朝フランク王国クロヴィス1世がこの地で聖別戴冠式を挙行した故事により、フランス王家の聖なる都市とされ、歴代国王の戴冠式が行われてきた。ノートルダム大聖堂は12世紀の建立である。1619年にはジャン=バティスト・コルベールがこの町で生まれている。町は第一次世界大戦で戦場となり、破壊されたことがある。1962年シャルル・ド・ゴール大統領とコンラート・アデナウアー首相がこの地で会見し、歴史的な独仏和解が行われた。

史跡・名勝

以上の3ヶ所は世界遺産に登録されている。

教育

交通

  • 電車
    • パリから急行で1時間40分。平日で1日に10本ほどの便があるが、どこに行くにもパリを経由しなければならず、かなり不便である。2007年6月にはLGV東ヨーロッパ線が開通しパリまでの所要時間が約45分に短縮された。また市の南約5kmにシャンパーニュ=アルデンヌ-TGV駅が開業した。
  • 道路 (ヨーロッパの主要な高速道路網の交差点となっている)
    • パリ-ストラスブール高速道路(A4
    • アルデンヌ-ベルギー高速道路
    • カレ-ディジョン-リオン高速道路
  • 市内交通
    • 市内の交通は現在は市バスのみ。路線数は24。2011年には路面電車が開通した。

ランス出身の人物

姉妹都市

関連項目

脚注

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外部リンク

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公式
観光
  • Champagne:Visits of the cellars in Reims
  • 晩年の藤田嗣治を追い、ランスへ - [フランス]All About