ホテル ビーナス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:出典の明記 テンプレート:JIS2004 テンプレート:Infobox Filmホテル ビーナス』は、SMAP草彅剛チョナン・カンとして初主演した日本映画

概要

日本映画ではあるが、台詞は全編韓国語、ロケの多くがウラジオストクで行われるなど、独特の無国籍感を醸し出している。淡々としていながら重みのある台詞回し、猥雑さと清らかな美しさが代わる代わる立ち現れる映像で、人生の物悲しさと生きていくことの希望を描いた作品。草彅に関係する有名人が、多数ゲスト出演している。作中では草彅自身が習得したタップダンスも披露し、物語のキーポイントとなっている。

モスクワ国際映画祭新人監督部門の作品賞受賞。

キャッチコピーは、「そのドアを開けるとき やさしさがあふれ そのドアを閉めるとき 涙があふれる」。

ストーリー

あるストリートにたたずむ建物、ホテルビーナス。物静かな老オカマ・ビーナスが経営するそのホテルには、どこか影を背負った人々が、本当の名前さえ隠して共にひっそりと暮らしている。ある日、小さな娘を連れた男がやって来たのをきっかけに、彼らの生活は少しずつ変化し、それぞれが己の傷と向き合い、人生を見つめ直していく。

キャスト

チョナン
演:草彅剛
0号室。ホテルの下働き兼カフェのウェイター。暗い過去を背負い、未来に希望を持てずに暮らしている。タップダンスが得意。
ドクター
演:香川照之
1号室。腕利きのヤミ医師だったが、今は廃業しアルコール中毒になってしまう。
ワイフ
演:中谷美紀
ドクターの妻で、元ヤミ看護婦。ドクターの再起を願いながら、ホステスとして働き生計を支える。
ソーダ
演:チョ・ウンジ
3号室。花屋で働きながら、いつか自分の店を持つことを夢見ている。弾けるような笑顔があだ名の由来だが、その裏で不本意な仕事に手を染めている。
ボウイ
演:イ・ジュンギ
4号室。幼い頃ホテルビーナスのカフェに置き去りにされた孤児。人一倍強さに憧れ、常にピストルを手放さない。
ビーナス
演:市村正親
オーナー室。片足が不自由な老オカマ。いつも静かに微笑みながら皆を見守っている。
ガイ
演:パク・ジョンウ
少女を連れてやってきた男。2号室に入る。屈強だが、無口で人と関わることを拒んでいるようである。
サイ
演:コ・ドヒ
ガイに連れられてきた少女。全く笑わず、食事にも手をつけない。しかし、甲斐甲斐しく世話を焼くチョナンに少しずつ心を開いていく。
その他の面々
伊武雅刀松尾貴史勝村政信田中要次金子りずむちすん武居康仁つんく♂友情出演)、香取慎吾(友情出演)

スタッフ

主題歌・挿入歌

関連項目

外部リンク