ヘイ・ジュード (アルバム)

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『ヘイ・ジュード』("Hey Jude")は、1970年2月にアメリカ合衆国で発売されたビートルズコンピレーション・アルバム。アメリカでは同グループの18作目となる。

解説

1967年リリースの『マジカル・ミステリー・ツアー』以来、約3年ぶりに米キャピトル・レコードが編集したアルバム。イギリスでも輸入盤として流通し、当時のEMIの輸入盤史上、最高の売り上げを記録するヒットとなった。

「レイン」、「レディ・マドンナ」、「ヘイ・ジュード」、「レヴォリューション」の4曲はそれまでモノラルでしか聴けなかったが、このアルバムのためにステレオ・ミックスが急遽作られたため、初めてステレオで聴けるようになった。また、「キャント・バイ・ミー・ラヴ」「恋する二人」については、アメリカにおける初のリアル・ステレオ・バージョンでの発売となった。初期のこの曲が収録された理由は、キャピトル・リリースのアルバムには未収録だったため。アメリカではアルバム『ザ・ビートルズ』以降すべてステレオ盤のみの発売となったため、本アルバムのモノラル盤はリリースされていない。『ビルボード』誌アルバム・チャートでは、4週連続第2位を獲得し、1970年度年間ランキング第49位。『キャッシュボックス』誌では、6週連続第2位を獲得し、1970年度年間ランキング第22位だった。アメリカだけで300万枚以上のセールスを記録している。

ジャケット写真はビートルズ最後のフォト・セッションとなった1969年8月に、ジョン・レノンの新居で撮影された。 ジャケット裏面に書かれた曲目はセールスを考慮し、新曲および人気曲を前にデザインされており、収録順は発売時期とジョン・レノンとポール・マッカートニーの人気を考慮して組まれた。

当初アルバム・タイトルは"The Beatles Again"とされる予定で、1stプレスではジャケット・タイトル"Hey Jude"、および"SW 385"のレコードNo.はそのままに、レーベル面には"The Beatles Again"のタイトルが印刷されている。

収録曲

アナログA面

  1. キャント・バイ・ミー・ラヴ - Can't Buy Me Love (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'19")、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー
  2. 恋する二人 - I Should Have Known Better (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'39")、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
  3. ペイパーバック・ライター - Paperback Writer (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'14")、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー
    英国オリジナル盤(オールディーズ収録)と比較しミキシングが左右逆である。
  4. レイン - Rain (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'58")、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
  5. レディ・マドンナ - Lady Madonna (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'14")、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー
  6. レヴォリューション - Revolution (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(3'21")、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン

アナログB面

  1. ヘイ・ジュード - Hey Jude (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(7'06")、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー
  2. オールド・ブラウン・シュー - Old Brown Shoe (Harrison)
    演奏時間:(3'16")、リード・ヴォーカル:ジョージ・ハリスン
  3. ドント・レット・ミー・ダウン - Don't Let Me Down (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(3'30")、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
  4. ジョンとヨーコのバラード - The Ballad of John and Yoko (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'55")、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
    フェイド・アウト・バージョン

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