プリンスエドワードアイランド州

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「赤毛のアン」の家のモデルになったグリーンゲイブルズ

プリンス・エドワード・アイランド州テンプレート:Lang-en-shortテンプレート:Lang-fr-short)は、カナダの1つ。カナダの州のなかで面積、人口共にもっとも小さい。

歴史

この島には元々先住民族である「ミクマク族(Micmacs、Mi'kmaq)族」が暮らしており、島の名前を「アベグウェイト(波の上のゆりかごの意)」としていた。

アカディアの一部としてのフランス領時代には「サン・ジャン島」と呼ばれていたが、1758年フレンチ・インディアン戦争七年戦争)で英軍が占領すると、英語式にセント・ジョン島と呼んだ。1798年ジョージ3世の第4王子で当時ハリファックス駐在の英軍を指揮していたケント公エドワードにちなんで、プリンス・エドワード島と改称された。ケント公エドワードはヴィクトリア女王の父にあたる。

1864年9月に「シャーロットタウン会議」が開催され、1867年連邦制発足とカナダ独立に向けての話し合いが行われた。しかしニューファンドランド州と共にプリンスエドワードアイランドは連邦に加盟せず、独立した植民地となるか、アメリカ合衆国の一部になるかの検討をしていた。1870年代には鉄道の敷設を開始したが、成功せず多額の負債が残った。この負債を相殺すると共に、本土との蒸気船交通の確保等の条件により、プリンスエドワードアイランドは1873年7月1日に連邦政府に加盟した。

地理

州はセントローレンス湾プリンスエドワード島で構成され、同様にカナダ沿海州であるニューブランズウィック州とはノーサンバーランド海峡で隔てられる。ただし、この海峡には1997年コンフェデレーション橋Confederation Bridge)が架けられ、プリンスエドワード島ボーデン=カールトンBorden-Carleton)とニューブランズウィック州のケープ・ジューリマン(Cape Jourimain)とを結んでいる。 州都は島の南岸の中央部に位置する同州最大の都市、シャーロットタウンである。

行政

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主な都市

州内の郡

経済

漁業は主にロブスター漁が盛んで、農業はジャガイモの生産が盛ん。島にはジャガイモ畑が広がっている。また観光産業も盛んで、観光客は急増している。美しい海岸と牧歌的な田園風景、プリンスエドワードアイランドの文化などが観光の目玉となっている。本土とは、ノーザンバーランド海峡に架かるコンフェデレーション橋で繋がれ、1時間に4000台の車が通行できる。また、フェリーもある。その一方で犯罪の増大や、美しい海岸がリゾート開発で荒らされるなどの自然破壊の懸念、不安もある。テンプレート:要出典

先住民のミクマク族は社会的、経済的にもあまり恵まれておらず、ミクマク族の4割は失業中か生活保護を受けて暮らしている。観光業で働くミクマク族はほとんどいないが、ミクマク族の文化・歴史を伝える展示などを企画したりしている。

文化

この島の特産はジャガイモであるが、それ以上に児童文学者L・M・モンゴメリによる「赤毛のアン」などの作品の舞台として有名である。現在でも「赤毛のアン」が書かれた当時の文化が残っており、多くの観光客が訪れる。

1763年ごろから、アカディア人が大規模追放Great Upheaval)された先から旧アカディアに帰還しはじめ、プリンスエドワード島南西部のエグモント・ベイ(Egmont Bay)、モント・カーメル(仏発音:モン・カルメル Mont Carmel)などに定住した。同地域には今日もフランス語を母語とするアカディア人の自治体が存続し、観光スポットにもなっている。

言語

2006年のカナダ国勢調査による各言語の母語話者数は以下の通り。英語話者が大多数を占めている。

順位 言語 人数 %
1. 英語 120,260 91.8%
2. フランス語 10,345 6.0%
3. オランダ語 865 0.6%
4. ドイツ語 275 0.2%
5. スペイン語 220 0.2%
6. 中国語 190 0.1%
7. アラビア語 150 0.1%
8. ハンガリー語 120 0.1%
9. ミクマク語 90 0.1%
10. 日本語 80 0.1%
11. ポーランド語 70 0.1%
12. 韓国語 65 0.1%

交通

1924年まで、プリンスエドワード島では車は左側通行となっていた。

コンフェデレーション橋は、島から出るときのみ通行料がかかる。現在の乗用車料金は41.50カナダドル。歩行者と自転車は立ち入りを禁止されているが、シャトルバスに乗ることができる。

関連項目

脚注

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外部リンク

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