ブエノスアイレス (映画)

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テンプレート:Infobox 中華圏の映画ブエノスアイレス』(原題:春光乍洩、英題:Happy Together)は1997年の香港映画ウォン・カーウァイ監督。

概要

同性愛がテーマである。本作の企画を監督から持ちかけられたトニー・レオンは「同性愛者役はできない」と一旦出演を辞退したが、「亡き父の恋人をアルゼンチンに探しに行く息子の物語」に書き改めた新企画を提示され了承。ところが現地に着いてみるとストーリーは大きく変更されていた。撮影当時、レスリー・チャンはコンサートツアーの予定があり、遅延に遅延を重ねた撮影の途中でやむを得ず香港へ帰国した(このため、しばらくウォン・カーウァイとの関係が悪化したとも伝えられている)。収拾のつかなくなったストーリーを完結させるために、兵役直前で休業に入る予定だったチャン・チェンシャーリー・クワンが招集され撮影は続行されたが、クワンの出演シーンは完成バージョンには1カットも使用されていない。チャン・チェンはクランクアップ後に入隊。

第50回カンヌ国際映画祭コンペティション部門招待作品。監督賞を受賞した。またトニー・レオンが第17回香港電影金像奨主演男優賞を受賞している。

本作のメイキングを含むドキュメンタリー映画『ブエノスアイレス 摂氏零度』が1999年に製作されている。

あらすじ

香港からちょうど地球の裏側に当たるアルゼンチンを旅するゲイのカップル、ウィン(レスリー・チャン)とファイ(トニー・レオン)。「やり直す」ための旅行にもかかわらず、イグアスの滝への道中で道に迷い喧嘩別れしてしまう。ひとりになったファイは旅費の不足を補うためブエノスアイレスタンゴバーでドアマンとして働くが、そこへ白人男性とともにウィンが客として現れる。

以降ウィンは何度もファイに復縁を迫りそのたびファイは突き放すのだが、嫉妬した愛人に怪我を負わされたウィンがアパートに転がり込んできたことから、やむなく介護を引き受ける。ウィンとの生活にファイは安らかな幸せを感じるが、怪我の癒えたウィンはファイの留守に出歩くようになり、ファイは独占欲からウィンのパスポートを隠す。

一方、ファイは転職した中華料理店の同僚で台湾からの旅行者のチャン(チャン・チェン)と親しくなり、そんなファイのもとからウィンは去っていく。旅行資金が貯まったチャンは南米最南端の岬へ行き、そこで代わりに悩みを捨ててきてあげるからとファイにテープレコーダーを渡す。ファイはテープレコーダーを握りしめるが、言葉はなく、涙を流すしかなかった。

チャンの出発後、ファイは稼ぎのいい食肉工場に転職、旅費が貯まりイグアスの滝へと旅立つ。香港への帰途、ファイは台北のチャンの実家が営む屋台を訪れた。そこでファイはチャンの写真を一枚盗む。「もし会おうと思えば、どこでだって会うことができる」とファイは確信するのだった。

キャスト

スタッフ

外部リンク

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