フリー (バンド)
テンプレート:Infobox Musician フリー (Free)は、ブルースを指向するミュージシャンによって結成されたイギリスのロックバンド。1967年に結成され、1度解散し72年にオリジナルメンバーで再結成された1973年に解散。
メンバー
Free At Last発表後から解散まで
- ポール・ロジャース(Lead Vo・G)
- ポール・コゾフ (G)[1]
- 山内テツ (B・Percussion)
- ラビット(ジョン・バンドリック)(Key・Organ・Vo)
- サイモン・カーク(Ds・Vo)
テツとラビットはフリーが一度解散したときカークとコゾフとコゾフ・カーク・テツ・ラビットを結成しアルバムも発表している。
概要
バンド結成前は全員がブルース・ロックのグループに所属しており、かなりのキャリアを積んでいた。アレクシス・コーナーに才能を認められ、バンド名を与えられた上に(コーナーが組んでいたバンド「フリー・アット・ラスト」から)、レコード会社(アイランド・レコード)も紹介してもらった。
音数が少なくシンプルだが、個性的でパワフルな演奏は、初期のハードロックを形作った。評論家受けもよく、メンバーの若さからは想像もつかないくらい(特にアンディ・フレイザーは参加当時16歳)渋いロックは同時にクールさを兼ね備えていたが、キャリアを持つ者同士故のエゴが頻繁に衝突し、1971年5月の一橋共立講堂における初来日公演の直後に解散。
その後各人が独自の活動に入ったが、コゾフ・カーク・テツ・ラビットの同名アルバムが好評を博したことと、重度のドラッグ癖で活動に支障をきたしていたコゾフを救おうという意図のもと、1972年2月に再結成。同年6月にオリジナルメンバーに山内とラビットを加えた陣容で『Free At Last』を発表した。
しかし、まもなくフレイザーが脱退。山内が正式メンバーとなり、ロジャースがギターを兼任するようになる。この体制で1972年7月、エマーソン・レイク・アンド・パーマーとともに再来日(コゾフは不参加)。山内の凱旋が実現した。1973年初頭、『Heartbreaker』発表後、バンドは自然消滅のような形で解散した。
その後ロジャースとカークはバッド・カンパニーを結成。コゾフはフリーに関わったメンバー全員の参加を得てソロ・アルバム『BACK STREET CRAWLER(バック・ストリート・クロウラー)』発表後、新メンバーを集めアルバム名と同名のバンドを始動させたが、1976年に心不全で死去。山内はフェイセズに参加。フレイザーとラビットも音楽活動を続けた。
『ファイアー・アンド・ウォーター』に収録され、シングル化もされた「オール・ライト・ナウ」は、その後さまざまなロック・コンピレーション・アルバムに収録され、ロック・クラシックとなっている。
各国での評価の違い
フリーは母国イギリスでは伝説的バンドとして高く評価されているが、日本においても人気があるバンドである。一方その「地味さ」が「暗さ」といったように裏目に出たのか、アメリカでは「オール・ライト・ナウ」が大ヒットしたものの、バンドとしては今一つ人気が定着しなかった。
よって、フリー解散後の1974年にポール・ロジャースとサイモン・カークが参加し結成されたバッド・カンパニーは、フリーの要素に加えて、「アメリカうけ」を狙ったものであった。実際バッド・カンパニーは本国イギリスや日本よりも、アメリカにおいて大きな支持を集めることとなった。
ディスコグラフィ
オリジナル・アルバム
- Tons Of Sobs - トンズ・オブ・ソブス (1968) did not chart UK, #197 US
- Free - フリー (1969) #22 UK
- Fire And Water - ファイアー・アンド・ウォーター (1970) #2 UK, #17 US
- Highway - ハイウェイ (1970) #41 UK, #190 US
- Free Live! - フリー・ライヴ (1971) #4 UK, #89 US
- Free At Last - フリー・アット・ラスト (1972) #9 UK, #69 US
- Heartbreaker - ハートブレイカー (1973) #9 UK, #47 US
ベストアルバム
- The Free Story - フリー・ストーリー (1974) #2 UK
脚注
外部リンク
- テンプレート:MySpace
- Paul Rodgers Official Website
- Approved Fan club for Free, Bad Company and Paul Rodgers
- Paul Kossoff Website
- Andy Fraser Official Website
- Simon Kirke Official Website