ピクトグラム

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ピクトグラム(pictogram、ピクトグラフ (pictograph) とも)は、一般に「絵文字」「絵単語」などと呼ばれ、何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号(サイン)の一つである。地と図に明度差のある2色を用いて、表したい概念を単純な図として表現する技法が用いられる。

概要

主に鉄道駅空港などの公共空間で使用され、文字による文章で表現する代わりに、視覚的な図で表現することで、言語に制約されずに内容の伝達を直感的に行う目的で使用されてきた。

日本においては、1964年東京オリンピック開催時に外国語(特に英語)によるコミュニケーションをとることができ難い当時の日本人と外国人の間を取り持つために、勝見勝らによって開発されたのが始まり[1]で、1980年代以降、広く使われるようになった。

基本的には国によって異なるが、国際的に、ある程度意味が統一されたものとしては、

などがある。

外形があるものでは円・正方形・正三角形などが多いが、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックのもの(パラリンピック競技にも個別ピクトグラムを作成したのは五輪史上初だという)は、ルーローの三角形を少し変形させたような形で、競技ごとに、その配置の方向が異なっている[3]

統計学におけるピクトグラム

統計学でのピクトグラムは、ほかのグラフと違い、絵で表すグラフである。たとえば、あるクラスで犬と猫を飼っている人を調査する。結果として、犬を飼っている人が5人、猫を飼っている人が7人いた。ピクトグラムでは、犬の数をたとえば骨で表し、猫をその顔で表す。もちろん、1つの骨もしくは顔がいくつを表しているを明記しなければならない。この絵を描くのが難しいところで、また絵であらわすので、非常にわかりやすい。

ギャラリー

脚注

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関連項目

外部リンク

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  • 読売新聞2013年11月8日 夕刊3面の写真・記事を参考。