ビリー・カーン

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テンプレート:対戦型格闘ゲームキャラクター ビリー・カーン (Billy Kane) は、SNK(現・SNKプレイモア)の対戦型格闘ゲーム餓狼伝説』シリーズなどに登場する架空の人物。

キャラクター設定

シリーズ第1作の『餓狼伝説』(以下、初代『餓狼』と表記)より登場。出稼ぎでサウスタウンに来たらしく、当初はギース・ハワードが支配する工場で働いていた。仕事仲間のいざこざで大人数とケンカになり、その際鉄パイプを使って全員を血の海に沈めたところを偶然見かけたギースによって取り立てられ、以降はギースの忠実な側近となる。

最初は単に用心棒として雇われただけだが、ギースに厚く忠誠を誓うビリーをギースも信頼しており、シリーズが進むに連れて、ギースから重要な秘密などの管理を任されるなど、コネクションの中枢の任務にも関わることが多くなっていった。ビリーの高い戦闘能力には、ギースも一目置いている。なお、彼の棒術の師はサウスタウンに住む東洋人の男性であるが、技を全て会得したビリーによって殺害された。ギースの命令であり、「ギース自身もそうした」という理由で師を殺害したのであった[1]

ビリーはギースに心酔し、絶対の忠誠を誓っている。そのため、ビリー自身は人から命令されることをひどく嫌うが「ギース様だけは別だ」と語っている。ギースのことは自分の命であろうとも優先すべき存在と思っており、その忠誠心はギースの死後も消えることはなかった。

彼の持つ赤い棒はコンバーター三節棍で、発火させることができる特注品。然も、ライフル弾丸を防げるほどの強度を誇る。なお、初代で持っているのは六角棍である。無くすと戦意を失うという弱点を克服する一心で、『餓狼伝説2』(以下『餓狼2』と表記)以降はコンバーター三節棍に持ち替えた。以降はこの三節棍を駆使して戦っている。

禁煙マークの入ったジャンパー(店頭で見かけたものを店主からひったくった服)を着用することが多いが、ビリー本人はヘビースモーカーである。銘柄は両切りのゴロワーズ

リリィという名の妹がおり、彼女をとても大事にしている。『餓狼伝説3』(以下『餓狼3』と表記)でのジョー・ヒガシのエンディングではジョーがリリィの肩に手をかけており、その奥でビリーが怒り狂いながら三節棍を振り回している。ビリーはリリィの前では普通の兄として振る舞うようにしており、裏社会で生きる姿を極力見せないようにしている。肉親の絆というものを好まないギースも、リリィのことは不問にしている。しかしながらビリーはギースに絶対的な忠誠心を持っているために、ギースとリリィの命を天秤にかける時はギースを優先させる[2]

『餓狼2』および『餓狼伝説スペシャル』(以下『餓狼SP』と表記)での戦いの舞台はイギリスロンドン。奥に歯車が並んでおり、ライン移動ができない(ライン飛ばし攻撃を食らうと歯車にぶつかり、追加ダメージを受けて手前のラインに戻される)。ラウンド4(エクストララウンド)まで進むと、ステージの左側に洗濯物がぶら下がっているが、これはビリーの趣味である洗濯を反映させたもの。

各作品ごとの設定・演出

餓狼伝説

『餓狼2』および『餓狼SP』ではヴォルフガング・クラウザーの部下になっていたが、実はギースの命令で協力するフリをして監視を行っていた(ただし『餓狼2』の稼働当初はギースは本当に死んでいた設定になっていたので、ビリーはテリー・ボガードへの復讐を兼ねて已む無くクラウザーと組んでいる設定になっていた)。この2作品ではユニオンジャック柄のタンクトップを着用している。

『餓狼3』ではテリー、アンディ・ボガード、ジョーのCPU戦のみ対ギース戦前に登場する。また、ギースのエンディングにも姿を見せる。

リアルバウト餓狼伝説』(以下『RB』と表記)のエンディングでは、自身が倒したシャドウ(クラウザー配下のギースの影武者)の顔に「にせもの」とラクガキをするお茶目な一面もある。

『リアルバウト餓狼伝説スペシャル DOMINATED MIND』(以下『RBSDM』と表記)では、ボスキャラクターであるホワイト洗脳されるという憂き目に遭った。

『リアルバウト餓狼伝説スペシャル』(以下『RBS』と表記)では、「『RB』以後、ギース死亡のショックで精神に異常をきたした」という設定のEXビリーが、隠しキャラクターとして登場している(ゲーム上の性能は『RB』のビリーとほぼ同じ)。

ザ・キング・オブ・ファイターズ

ザ・キング・オブ・ファイターズ』(以下『KOF』と表記)シリーズの一作目である『KOF'94』では、イギリスチームとしてキングビッグ・ベアと組んで登場が予定されていたが、女性格闘家チーム編成に伴い、ベアとビリーの出場は無くなった。なお、ビリーはスーツ姿でメキシコ(龍虎の拳チーム)ステージ、ベアはイタリア(餓狼伝説チーム)ステージに背景カメオ登場している。

『KOF'95』(以下『'95』と表記)にてギースの命令で八神庵如月影二の2人と「ライバルチーム」を組んで出場するが、そのエンディングで庵に不意討ちを受けて影二とともにのされてしまった。それ以降、八神庵を敵視している。

『KOF'96』でも出場していないが、ボスチームのステージの背景に同僚のホッパーとリッパーとともに登場する。また、ボスチームのエンディングではギースがMr.ビッグから銃撃された直後、その銃弾を棒で防いでギースを守っている。

『KOF'97』(以下『'97』と表記)ではギースの指示でブルー・マリー山崎竜二とともに「'97スペシャルチーム」として出場。以降の作品では、この2人と組んでの出場が多い。

『KOF2003』(以下『2003』と表記)では山崎、牙刀と組んで「アウトローチーム」として出場。ギースの意図で組まれたチームだったが、無界との戦いの直後にチームは空中分解している。なお、この『2003』のみトレードマークの禁煙ジャンパーのカラーリングが異なる。

家庭用『KOF XIII』(以下『XIII』と表記)では唯一の新規追加キャラクターとして出場。衣装は初代『餓狼』や『'95』と同様に素肌にオーバーオールを着用している。

KOF MAXIMUM IMPACT 2』(以下『MI2』と表記)ではギースの死後、裏世界から足を洗ってイギリスの片田舎に隠れ住み、リリィとともに平穏な生活を送っていた。しかし『KOF』の開催を知ると、サウスタウンが誰の街であるかを思い知らせるために舞い戻るが、さらにこの事は後に妹のリリィの耳にも届くことになり、兄を真人間にする更生目的の妹の大会参加までに発展する事となる。同作では彼に限ったことではないが、日本語で喋る場面が多くなっている。『MI2』に開催された大会で、マキシマに棒を使うことを抗議されたが、サイボーグである彼に対して、そのことを言われたくないと強い口調で言い返している。また同作やアニメ『Another Day』では、ギースの実子であるロック・ハワードに執着し、ビリーは彼をハワード・コネクション復興の要にしようと画策、会うたびにサウスタウンの支配に引き込もうとする。

カプコンとのクロスオーバー

頂上決戦 最強ファイターズ』ではトーナメントモードでカプコン側のキャラクターを選択している場合に登場。ギースの命令でプレイヤーキャラクターを襲うが、ライバルキャラクターにあっさり退場させられるという、かなり情けない役回りである(選んでいたカプコン側キャラクターがベガだった場合、ベガのライバルキャラクターであるギースが現れてビリーを叱責しながら画面外へ吹き飛ばす)。なお、SNK側を選択していた場合に登場し、同様の役回りになるバルログはその後の『CAPCOM VS. SNK』シリーズ及び『SVC CHAOS』に使用キャラクターとして登場できたのに対し、ビリーは『CAPCOM VS. SNK 2』で妹のリリィとともにロンドンステージに背景出演したり、『SVC CHAOS』で同僚のリッパーとホッパーとともにギースの個別エンディングに登場する程度と寂しい結果となっている。ただし、カードゲームの『激突カードファイターズ』シリーズではビリーの個別キャラクターカードが全ての作品に存在している。

キャラクターの原型

最初デザインされた時のモデルはイギリス出身のプロレスラー、ダイナマイト・キッドで、金髪の坊主頭の設定だったが、いつの間にかバンダナの下はフサフサの髪の毛になっている。『RB』以降のデザインは、ロックミュージシャンのアクセル・ローズがモデルとされる。『ネオジオフリーク』誌での『RB』の開発者インタビューでは、モデルは俳優のエミリオ・エステベス(当時)とされている。

ゲーム上の特徴

格闘スタイルは棒術。初代『餓狼』では、「旋風飛翔棍」で棒を無くすと、戦意を喪失して行動不能になる。同作のビリーの攻撃は全てガード可能で投げ技が存在しないため、対CPU戦ではひたすらガードを固めて棒を投げてくるのを待ち、代わりの棒を受け取った直後の隙に投げを決める(投げると棒をまた手放す)というのを繰り返すだけで勝つことが可能であった。

『餓狼2』での対CPU戦では三闘士の第1番目として登場し、プレイヤーの前に立ちはだかる。機動力の高さはさほどでもないが、各種通常技、驚異的なリーチの長さである「三節棍中段打ち」、対空迎撃に使用する「雀落とし」、反撃技の「旋風棍」でプレイヤーを寄せ付けない強さを見せた。アクセル・ホークローレンス・ブラッド、ヴォルフガング・クラウザーともに、スーパーファミコンメガドライブなどの一部の移植版でのみ、隠しコマンドを入力することで使用できる。

最初から使用可能となった『餓狼SP』では、超必殺技の「超火炎旋風棍」が追加されたことで、攻撃だけでなく守備面も強化された。『RB』シリーズでは、続編が出るごとに性能が変更されている。『リアルバウト餓狼伝説2』(以下『RB2』と表記)では、強攻撃の性能が大きく変更されたが、三節棍による攻撃のリーチの長さは変わらず。『RB』や『RBS』(EXビリー)での潜在能力である「紅蓮殺棍」は、連続技や反撃技として優秀な性能を誇る。

『KOF』シリーズでは、三節棍による攻撃のリーチの長さは不変のものだが、全体的に攻撃判定がそれほど強くはなく、また、機動力も高くはないため、攻めと守りを堅実にこなす地道な戦法を取ることが多い。特殊技の「大回転蹴り」はビリーの技の中でも性能が高く、通常技をキャンセルして出すと効果的。

技の解説

投げ技

一本釣り投げ
相手を三節棍で吊るし上げて後方に投げ飛ばす。『RB』以降は、棍に捕えたまま地面に叩き付ける。
地獄落とし
相手を三節棍で吊るし上げて連続で締め上げた後、奥ラインに投げ飛ばす。『RB』以降は、そのまま地面に叩き付ける。

特殊技

しゃがみ上段打ち / 青龍撃腿
避け攻撃。三節棍を足元から掬うようにして振り上げる。発生はやや遅いが、攻撃判定は見た目よりも大きく、対空や突進技に対しても使用可能。また、足元から掬うように攻撃する分、下半身が無防備という避け攻撃の弱点の影響を受けにくい。『RB』以降は名前が「青龍撃腿」に変更された。
頭割下方撃
『RB』以降のダウンした相手への追い打ち攻撃。「火炎三節棍中段付き」や投げを決めた後などに使う。
棒高跳び蹴り
『KOF』シリーズでの特殊技。棒高跳びの要領で棍を地面に突き立て、棍を掴んだまま前方へ飛び蹴りで突進する。シリーズによってはしゃがみガード不能になっている。『餓狼』シリーズでは通常技(『RB』以降の遠距離立ちC)として使われている。
大回転蹴り
『KOF』シリーズの『'97』以降での特殊技。前方へ小さく飛んで三節棍を振り回し、立て続けに中段後ろ回し蹴りを入れる。弱攻撃からつながるほど発生が早く、相手を固める際に効果を発揮する。『餓狼』シリーズでは通常技(『RB』以降の遠距離立ちB)として使われている。
竿打ち
『XIII』で使用。身体を捻りながら三節棍を前方に突き込む。

必殺技

旋風飛翔棍
初代『餓狼』で披露した技。棒を回転させて投げるが、その棒は戻ってこない。一定時間が経過すると、場外から換えの棒が投げ込まれ、それまでビリー本体は防御に徹する。
旋風棍
その場で棒を回転させる技。『餓狼2』『餓狼SP』では相手の飛び道具を相殺する効果を持つ。
集点連破棍
その場で棒の乱れ突きを繰り出す。元々はタカラ開発のSFC版初代『餓狼』で追加された技だったが、後に本家の『RBS』でEXビリーの技として採用された(なお、通常のビリーもコンビネーションアタックの一部として使用する)。
三節棍中段打ち(中段三節棍突き)
『餓狼2』からの技で、三節棍を分割して伸ばして攻撃する。「中段三節棍突き」は『餓狼2』でのみの名称。リーチは非常に長いが、腕と棍の部分に食らい判定がある。『餓狼』シリーズや『'95』では、相手の飛び道具をかき消すことができる(『'95』では一部の飛び道具のみ)。
火炎三節棍中段突き
『RB』からの「三節棍中段打ち」の追加技で、三節棍を再度伸ばし、先端と連結部を発火させて相手を燃やす。食らった相手はダウンする。
雀落とし(一本釣り投げ)
斜め上に三節棍を伸ばす(技名を借りれば、三節棍上段打ち)。『餓狼2』『餓狼SP』でのコマンドは、斜め下に溜めて斜め上にレバーを引く溜め技であった。対空に使うには先読みが必要。『RB』以降や『KOF』シリーズでは溜め技ではなくなっており、『KOF'98』(以下『'98』と表記)では裏性能版のビリーで使用できる。
強襲飛翔棍
『餓狼2』からの技。棒を地面に突き立てて奇声を発しつつ棒高跳びの要領で画面外へ飛び上がり、棒を回転させながら急降下する。『餓狼2』『餓狼SP』『'95』では、飛び上がる直前のビリー本体が無敵状態になる(『'95』では投げられ判定あり)。レバーを左か右に入力することにより、落下地点をある程度調節できる。『'95』での技名は、初代『餓狼』で登場したものと同じ「旋風飛翔棍」であった。
強襲旋風棍
餓狼伝説 WILD AMBITION』(以下『WA』と表記)でのみ使用する「強襲飛翔棍」からの追加入力技。棒を突き立てた後、前方に飛びつつ棒を回転させて攻撃する。
強襲飛空棍
同じく『WA』での「強襲飛翔棍」からの追加入力技。棒を突き立てて飛び上がった後、空中で一瞬静止してから棒を構えて急降下する。
火龍追撃棍
『RB』からの技で、「中段当て身投げ」に相当する技。棒を構えて相手の攻撃を受け止め、三節棍に分割して左右に振り回し反撃する。
『餓狼』シリーズでは『RBS』以降から、直接攻撃をする技に変更されており(『RBS』のEXビリーの同じ技は、『RB』のビリーに準拠する)、『KOF'98 ULTMATE MATCH』(以下『'98UM』と表記)での裏性能版にもこのタイプのものが追加されている。
水龍追撃棍
これも『RB』からの技。「上段当て身投げ」に相当する技。棍を構えて相手の攻撃を受け止める、三節棍に分割して振り下ろす。『RBS』では2つともブレイクショットに対応している。
なお、『KOF』シリーズでは「火龍追撃棍」と技名が入れ替わっている。
旋円殺棍
『'97』からの技。棒を回転させながら上昇する。いわば「紅蓮殺棍」の炎無し版。
雲雀落とし
『KOF2002UM』からの技。斜め上に伸ばした棒を素早く戻して爆発させる。

超必殺技・潜在能力

デストロイスタッド
タカラ開発のメガドライブ版『餓狼2』のオリジナル技。地面に棒を突き立て、気の柱を立てる。発動すると相手の位置に自動でホーミングする能力がある。
超火炎旋風棍
『餓狼SP』から追加された。棒の両端に炎を灯して激しく回転させた後、炎の輪を作り出して前方へ飛ばす。炎の射程距離は短く、威力も低めだが、『'95』にて、相手に密着した状態でこの技を当てると、相手の残り体力や耐久力に関係なく、全体力の9割近くのダメージを与えることができる。
紅蓮殺棍
『RB』からの技で、潜在能力。炎を灯した棒を振り回しながら勢いよく飛び上がる。『RBS』でのEXビリーの潜在能力でもある。『RB2』や『WA』では超必殺技。『MI』シリーズや『'98UM』の裏性能版、『2002UM』でも使用。
紅蓮殺棍・改
『RBSDM』の隠し技。名前通り「紅蓮殺棍」の改良版で、飛び上がった後に炎の輪を斜め下に飛ばす。『'98UM』では「紅蓮殺棍」のMAX版になっている。
大旋風
『RBS』にて追加された潜在能力。体を小さく浮かせて棒を思い切り振り上げ、さらに勢いよく叩き付ける。
『KOF』シリーズでは残像で棒が幾つも分裂したように見える演出がなされている。
『KOF XIII CLIMAX』ではCPU乱入時専用の超必殺技として実装されており、プレイヤーは使用不可。振り上げに攻撃判定は無いが全身に無敵判定があり、叩き付けの部分にのみ攻撃判定が出る。従来よりも発生は遅いが、範囲が広く、特殊な投げ判定により回避及びガードが不能と非常に高性能で、まともに喰らうとNEO MAX超必殺技並の大ダメージを受ける。反面、使用する頻度はかなり低い。
サラマンダーストリーム
『RB2』からの技。自ら炎を纏い、炎を灯した棒を三節にして振り回し、さらに目の前に叩き付けて火柱を立てる。『'98』における裏ビリーの2つ目の超必殺技。
ライアーエレメンタル
『KOF2002』のMAX2。初代『餓狼』でのように棒を投げてしまい、防御に徹したポーズを取る。ここに攻撃を受けると、すぐさま予備の棒を取り出して反撃で連撃を喰らわせて、最後に「大旋風」を決める。技名を日本語に訳すと「嘘つきな精霊」。
旋空殺棍
『2003』のリーダー超必殺技。棒での突きを決めた後、相手の頭上へ飛び上がって三節にした棒で突きまくり、最後に相手を空中に放り上げる。
大紅蓮螺旋棍
『XIII』のNEO MAX超必殺技。「超火炎旋風棍」の発展版で、炎を灯した棒を頭上で回転させた後、棒を前方へ伸ばして螺旋状の炎を飛ばす。

他のメディアでのビリー

コミックボンボン』の漫画版『餓狼伝説』(細井雄二・著)ではギースの部下というより、テリーの宿命のライバルとしての印象が強い(ギースに対して絶対的忠誠心を持っている点は原作と同様)。『2』では結果的にテリーを助けたこともあり、最後はテリーを庇ってクラウザーの攻撃を受けて倒れる。同作では徹底して悪人として描かれたキム・カッファンチン・シンザンとはある意味対照的である[3]。因みに『餓狼1』では一人称は「私」だったが、『2』以降は「オレ」になっている。また、この作品の「強襲飛翔棍」は飛び込みを撃墜する対空技になっている。

『ボンボン増刊号』に連載された漫画版『KOF』(細井雄二・著)にも登場。草薙京と戦い、彼にテリーと同じ物を感じる。最後は庵に奇襲され、倒されてしまった。

電撃CD文庫では、航空機が嫌いと云う一面を見せている。

担当声優

脚注

テンプレート:Reflist

関連人物

関連項目

テンプレート:餓狼伝説の登場人物

テンプレート:ザ・キング・オブ・ファイターズの登場人物
  1. ギースは、師匠であったタン・フー・ルーのもとでジェフ・ボガードとともに修行していたが、目障りであったジェフを殺害。ギースは、それ以前にも日本で古武術の師(ブルー・マリーの祖父)を殺害している。
  2. 『月刊ネオジオフリーク』、『KOFキャラクターズ―KOF94〜97 全45キャラ設定資料完全収録』
  3. その反面、テリーとの勝負に負けたマイケル・マックスホア・ジャイを何の躊躇いも無しに棒で頭を貫通させて処刑するという、ゲームよりも残酷な性格に描かれている。