バレーボール・ワールドグランプリ

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テンプレート:スポーツ大会シリーズ FIVBバレーボール・ワールドグランプリテンプレート:Lang-en)は、国際バレーボール連盟主催の女子ナショナルチームによる国際公式戦である。

男子部門大会であるワールドリーグを参考として1993年に創設された大会であり、女子バレーボール選手の国際経験の充実化と、テレビ放送によるバレーボールの普及・振興を目的としている。

毎年夏季(7月から8月頃)に世界のバレーボール強豪28(2010年までは12、2011・2012年は16・2013年は20)チームが参加して、主にアジア地区を会場に試合が行われる。

大会は「予選ラウンド」と「決勝ラウンド」の2部構成である。

2014年の競技方式

テンプレート:節スタブ 28チーム[1]

予選ラウンド

予選ラウンドは28チームを実力別に、上位12チームによる「プールA~I」と、中位8チームによる「プールJ~O」、下位8チームによる「プールP~S」の3組に分ける。

  • 「グループA~I」は12か国をさらに4チームずつ3組(開催地3か国・3都市)に分け、それぞれ1回ずつの総当たりを3週間にわたり行う。決勝大会への進出はホスト国(日本)を除く全9試合終了時の上位4チームとする。(日本は無条件で決勝大会進出)
  • 「プールJ~O」は8か国をさらに4チームずつ2組(開催都市2か国・2都市)に分け、それぞれ1回ずつの総当たりを3週間にわたり行い、全日程終了後「ファイナル4」を行う。ファイナル4はホスト国のポーランド、およびそれ以外は全9試合終了時の上位3チームによりトーナメントを行い、優勝チームが決勝大会進出。
  • 「プールP~S」は8か国をさらに4チームずつ2組(開催都市2か国・2都市)に分け、それぞれ1回ずつの総当たりを2週間にわたり行い、全日程終了後「ファイナル4」を行う。ファイナル4はホスト国のブルガリア、およびそれ以外は全6試合終了時の上位3チームによりトーナメントを行う。なおプールP~Sについては成績に関係なく決勝大会の進出はできない。
※いずれも全参加国との総当たりではない。
決勝ラウンド
  • 出場国 予選大会の成績により、開催国・日本と、プールA~Iのうち日本を除く上位4チーム、プールJ~Oのファイナル4優勝国を加えた6か国。
  • 試合方式 6か国によって、1回戦総当たりを行い順位を決める。[2]

2013年の競技方式

参加チーム数は20か国で以下の通り競技が行われる。

予選ラウンド
予選ラウンドは3週間にわたって、毎週末に参加20か国を4か国ずつ5組に分けて各組の総当たり(合計9試合)をこなす。組み分けは毎週変える。各チームは9試合戦うため20チームすべてと対戦することはない。また組み合わせによって同じ国と2回対戦する場合もある
各グループごと(4か国×5組)の順位も決定するが、決勝ラウンド進出国は、決勝ラウンド開催国と予選ラウンドの成績上位5か国の6チームとなる。
決勝ラウンド
決勝ラウンド開催国と、それを除く予選ラウンド上位5か国による1回戦総当たりによって順位を決定する。

2012年の競技方式

参加チームは16ヶ国で以下のとおり競技が行われた。

予選ラウンド
予選ラウンドでは3週間にわたって毎週末、参加16ヶ国が4ヶ国ずつ4会場に分かれてそれぞれ総当たり戦を行う。週ごとに組み合わせを変える。各チームは9試合を戦い、自身以外の15チーム全てと対戦するのではない。また組み合わせによって同じ国と2回対戦する場合もある。
各グループごと(4カ国×4組)の順位も決定するが、決勝ラウンド進出国は決勝ラウンド開催国とそれを除く予選ラウンドの成績上位7チームの計8チーム。
決勝ラウンド
決勝ラウンド開催国と、それを除く予選ラウンド上位5か国による1回戦総当たりによって順位を決定する(2010年までの方式)。

2011年の競技方式

参加チームは16ヶ国で以下のとおり競技が行われた。

予選ラウンド
予選ラウンドでは3週間にわたって毎週末、参加16ヶ国が4ヶ国ずつ4会場に分かれてそれぞれ総当たり戦を行う。週ごとに組み合わせを変える。各チームは9試合を戦い、自身以外の15チーム全てと対戦するのではない。また組み合わせによって同じ国と2回対戦する場合もある。
各グループごと(4カ国×4組)の順位も決定するが、決勝ラウンド進出国は決勝ラウンド開催国とそれを除く予選ラウンドの成績上位7チームの計8チーム。
決勝ラウンド
8チーム(決勝ラウンド開催国とそれを除く予選ラウンドの上位7チーム)が出場する。予選ラウンドの成績により4チームずつ2組に別れそれぞれ総当たり戦を行う。
各組上位2チームが決勝トーナメント(準決勝)に進出。また、グループ3位のチーム同士で5位決定戦を、グループ4位のチーム同士で7位決定戦を行う。

2010年までの競技方式

2004年大会以降、参加チームは12チームで以下のとおり競技が行われた。

予選ラウンド
予選ラウンドでは3週間にわたって毎週末、参加12ヶ国が、4ヶ国ずつ3会場に分かれてそれぞれ総当たり戦を行う。週ごとに組み合わせを変える。各チームは9試合を戦い、自身以外の15チーム全てと対戦するのではない。また組み合わせによって同じ国と2回対戦する場合もある。
各グループごと(4カ国×3組)の順位も決定するが、決勝ラウンド進出の5カ国(開催国は無条件出場)は予選ラウンド9試合を消化した時点での成績を参考に決定する。
決勝ラウンド
決勝ラウンド開催国とそれを除く予選ラウンドの上位5チームが出場し1回戦総当たりで優勝を争う。

ポイント制

2010年大会から、男子ワールドリーグと同様の「3-2-1ポイント制」が導入された。

以下のルールで勝点数が与えられる。

  • セットカウントが「3-0」、「3-1」(第4セットまでの決着)の場合、勝者は3ポイント獲得、敗者は0ポイント。
  • セットカウントが「3-2」(第5セットまで決着が持ち越されるケース)の場合、勝者は2ポイント獲得、敗者は1ポイント獲得。
  • 勝点数が並んだ場合は、「勝利数」、「得点率」、「セット率」の優先順位により、最終順位を決定する。

歴代大会結果

  • 数: 本戦の参加チーム数
開催年 決勝ラウンド開催地 優勝 準優勝 3位 4位
1993年第1回 8 テンプレート:Flagicon 香港 テンプレート:CUBwv テンプレート:CHNwv テンプレート:RUSwv テンプレート:BRAwv
1994年第2回 12 テンプレート:Flagicon 上海 テンプレート:BRAwv テンプレート:CUBwv テンプレート:CHNwv テンプレート:JPNwv
1995年第3回 8 テンプレート:Flagicon 上海 テンプレート:USAwv テンプレート:BRAwv テンプレート:CUBwv テンプレート:CHNwv
1996年第4回 8 テンプレート:Flagicon 上海 テンプレート:BRAwv テンプレート:CUBwv テンプレート:RUSwv テンプレート:CHNwv
1997年第5回 8 テンプレート:Flagicon 神戸 テンプレート:RUSwv テンプレート:CUBwv テンプレート:KORwv テンプレート:JPNwv
1998年第6回 8 テンプレート:Flagicon 香港 テンプレート:BRAwv テンプレート:RUSwv テンプレート:CUBwv テンプレート:CHNwv
1999年第7回 8 テンプレート:Flagicon 玉渓 テンプレート:RUSwv テンプレート:BRAwv テンプレート:CHNwv テンプレート:ITAwv
2000年第8回 8 テンプレート:Flagicon マニラ テンプレート:CUBwv テンプレート:RUSwv テンプレート:BRAwv テンプレート:CHNwv
2001年第9回 8 テンプレート:Flagicon マカオ テンプレート:USAwv テンプレート:CHNwv テンプレート:RUSwv テンプレート:CUBwv
2002年第10回 8 テンプレート:Flagicon 香港 テンプレート:RUSwv テンプレート:CHNwv テンプレート:GERwv テンプレート:BRAwv
2003年第11回 12 テンプレート:Flagicon アンドリア テンプレート:CHNwv テンプレート:RUSwv テンプレート:USAwv テンプレート:NEDwv
2004年第12回 12 テンプレート:Flagicon レッジョ・ディ・カラブリア テンプレート:BRAwv テンプレート:ITAwv テンプレート:USAwv テンプレート:CUBwv
2005年第13回 12 テンプレート:Flagicon 仙台 テンプレート:BRAwv テンプレート:ITAwv テンプレート:CHNwv テンプレート:CUBwv
2006年第14回 12 テンプレート:Flagicon レッジョ・ディ・カラブリア テンプレート:BRAwv テンプレート:RUSwv テンプレート:ITAwv テンプレート:CUBwv
2007年第15回 12 テンプレート:Flagicon 寧波 テンプレート:NEDwv テンプレート:CHNwv テンプレート:ITAwv テンプレート:RUSwv
2008年第16回 12 テンプレート:Flagicon 横浜 テンプレート:BRAwv テンプレート:CUBwv テンプレート:ITAwv テンプレート:USAwv
2009年第17回 12 テンプレート:Flagicon 東京 テンプレート:BRAwv テンプレート:RUSwv テンプレート:GERwv テンプレート:NEDwv
2010年第18回 12 テンプレート:Flagicon 寧波 テンプレート:USAwv テンプレート:BRAwv テンプレート:ITAwv テンプレート:CHNwv
2011年第19回 16 テンプレート:Flagicon マカオ テンプレート:USAwv テンプレート:BRAwv テンプレート:SRBwv テンプレート:RUSwv
2012年第20回 16 テンプレート:Flagicon 寧波 テンプレート:USAwv テンプレート:BRAwv テンプレート:TURwv テンプレート:THAwv
2013年第21回 20 テンプレート:Flagicon 札幌 テンプレート:BRAwv テンプレート:CHNwv テンプレート:SRBwv テンプレート:JPNwv
2014年第22回 28 テンプレート:Flagicon 東京 テンプレート:BRAwv テンプレート:JPNwv テンプレート:RUSwv テンプレート:TURwv
2015年第23回 28 テンプレート:Flagicon オマハ[3]

放送体制

基本的に全世界ではLaola1.tvのインターネットで注目試合を毎週1試合放送のほか、決勝ラウンド全試合を生中継。ただし日本や中東・香港など一部の地域は放映権の関係から視聴できない。

イタリア

La7が独占放映権を持つ。

日本

日本では1997年以降は日本ラウンドが開催されない年はテレビ放送もなし。特に2001年以後は数年の周期で男子のバレーボール・ワールドリーグと交互にTBSテレビフジテレビジョンが放映権を取得している。フジテレビが担当する回、なおかつ日本で行われる決勝大会についてはバレーボールワールドカップと同じように、日本戦をゴールデンタイムに地上波独占生中継(ディレイの場合や生中継の場合は延長オプションを取る場合もある)している。2014年の決勝大会は全試合「ステレオ2」による副音声でのルール解説放送などが行われる。

  • 1993年~1997年NHKで放送。
  • 2001年~2002年TBS系列で放送。
  • 2004年~2006年フジテレビ系列で放送。
  • 2007年~2008年TBS系列で放送。
  • 2009年~2010年フジテレビ系列で放送。
  • 2011年~2012年TBS系列で放送。
  • 2013年~フジテレビ系列で放送。

脚注

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関連項目

外部リンク

テンプレート:Vb start テンプレート:国際バレー テンプレート:バレーボール・ワールドグランプリ テンプレート:Vb end

  1. ワールドGP、出場チーム数を20から28に:球技:スポーツ:スポーツ報知
  2. フジテレビ・大会概要より
  3. 来年開催されるFIVBワールドグランプリ2015の大会日程と予選ラウンドプール分けが決定!|トピックス|JVA 日本バレーボール協会