ノーラ・エフロン

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テンプレート:ActorActress ノーラ・エフロン(Nora Ephron1941年5月19日 - 2012年6月26日)はアメリカ合衆国ニューヨーク州出身の脚本家映画監督である。

ロマンティック・コメディの名手として知られ、いずれもメグ・ライアンが主演となった『恋人たちの予感』『めぐり逢えたら』『ユー・ガット・メール』で知られている。これまで3回アカデミー賞候補になっている。

略歴

両親共に脚本家で(父はヘンリー・エフロン、母はフィービー・エフロン)2人の姉妹も脚本家(エイミー・エフロン、デリア・エフロン)。ユダヤ系で、ビバリーヒルズで育つ[1]

ウェルズリー大学で学び、インターンとしてホワイトハウスに入ったこともある。ニューヨーク・ポストで記者として働いていたがシナリオ・ライターに転進した。

1983年、共同で脚本を書いた『シルクウッド』がアカデミー賞にノミネートされ注目される。その後、『恋人たちの予感』『めぐり逢えたら』で計3回脚本賞にノミネートされた。

1992年、『ディス・イズ・マイ・ライフ』で監督としてデビュー。その後、トム・ハンクスメグ・ライアンの共演の『めぐり逢えたら』が大ヒット、その後2人の再共演が話題となった『ユー・ガット・メール』が自身最高の興行収入を記録するなど、ハリウッドを代表する女性監督の一人として活躍した。

ウォーターゲート事件の記者、カール・バーンスタインと結婚していた時期がある。その結婚の様子が「心みだれて」という映画になっている。

脚本家時代を加えるとメグ・ライアンとは通算4度タッグを組んでおり、特に『恋人たちの予感』『めぐり逢えたら』『ユー・ガット・メール』はライアンとエフロン双方の代表作となっており、また2人がロマンティック・コメディの女王・名手などの異名を馳せるようになった作品群となっている。また、メリル・ストリープとも3度タッグを組んでおり、その内2回で彼女はアカデミー賞の主演女優賞候補となっている[2]

2012年6月26日白血病のため死去[3]テンプレート:没年齢

主な作品

著書

  • ハートバーン Heartburn (『心みだれて』原作、松岡和子訳、河出書房新社、1986年)
  • ママのミンクは、もういらない(『アメリカ・コラムニスト全集』) Crazy Salad Plus Nine小沢瑞穂訳、東京書籍、1992年)
  • 首のたるみが気になるの I Feel Bad About My Neck: And Other Thoughts on Being a Woman阿川佐和子訳、集英社、2013年)

脚注

  1. テンプレート:Cite news
  2. いずれも実在の人物を演じた『シルクウッド』(カレン・シルクウッド役)と『ジュリー&ジュリア』(ジュリア・チャイルド役)。また、残りの1作の『心みだれて』ではエフロン自身をモデルとした役柄を演じている。
  3. Nora Ephron dies at 71 EW.com 2012年6月27日閲覧

外部リンク


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