ナデシコ目

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:生物分類表 テンプレート:APGIII相関図 ナデシコ目 (ナデシコもく、Caryophyllales)は、双子葉植物の一つで、ナデシコ科タイプ科とするものである。

分類

APG IIIでは33科を含む大きなグループで、大きく3つのクレードに分けることができる[1]

ナデシコ科を含むクレード

初期に分岐した4科を除くと、クロンキスト体系のナデシコ目と一致する。これは子房の形態的特徴から中心子目 (Centrospermae) とも呼ばれたグループで、新エングラー体系のアカザ目に相当する。またナデシコ科を除きベタレイン系色素(テンサイツルムラサキヤマゴボウに含まれる赤紫色のベタニンなど)を含むのが特徴である。サボテン科、スベリヒユ科、ハマミズナ科など多肉植物も多い。テンプレート:Snamei(10種)・テンプレート:Snamei(8種)の2属には未だ科が割り当てられていない。

テンプレート:Cladogram テンプレート:-

食虫植物クレード

テンプレート:Cladogram

テンプレート:-

タデ科を含むクレード

テンプレート:Cladogram

テンプレート:-

過去の分類体系

ディディエレア科はスベリヒユ科、Sarcobataceaeはアカザ科、Stegnospermataceae・Barbeuiaceaeなどはヤマゴボウ科に含められていた。から分離された1属である。ホホバ科はトウダイグサ目に分類されることもある。

クロンキスト体系

クロンキスト体系ではナデシコ亜綱のタイプ目である。APGにおけるタデ科・イソマツ科はそれぞれ単型の目とされ、ナデシコ目と併せ3目でナデシコ亜綱を認めている。モウセンゴケ科とウツボカズラ科はドロソフィルム科とともにウツボカズラ目とした。サラセニア科とのこりの科はスミレ目へと分類し、この2つの目はビワモドキ亜綱にふくまれる、としている。APGでのAsteropeiaceae と Physenaceae は、それぞれツバキ科フウチョウソウ科に分類されている。

被子植物門 Magnoliophyta
双子葉植物綱 Magnolliopsida
ナデシコ亜綱 Caryophyllidae
ナデシコ目 Caryophyllales
  • ヤマゴボウ科 Phytolaccaceae
  • アカトカルプス科 Achatocarpaceae
  • オシロイバナ科 Nyctaginaceae
  • ハマミズナ科 Aizoaceae
  • カナボウノキ科 Didiereaceae
  • サボテン科 Cactaceae
  • アカザ科 Chenopodiaceae
  • ヒユ科 Amaranthaceae
  • スベリヒユ科 Portulacaceae
  • ツルムラサキ科 Basellaceae
  • ザクロソウ科 Molluginaceae
  • ナデシコ科 Caryophyllaceae

新エングラー体系

新エングラー体系ではクロンキストとほぼ同じタクソンを認識しているが、Centrospermaeの名称を使っている。日本語ではラテン名を意訳して中心子目とするか、アカザ目の名前を使う。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

テンプレート:Sister テンプレート:Sister


テンプレート:Asbox
  1. テンプレート:Cite web