デイブ・ロジャース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

デイヴ・ロジャースDave Rodgers、本名:Giancarlo Pasquini(ジャンカルロ・パスキーニ)、1963年2月21日 - )は、イタリアマントヴァ出身(在住)のユーロビートミュージシャン作曲家、音楽プロデューサー。現在は、レコードレーベル『SUN FIRE RECORDS』の主宰者である。

プロフィール

1984年Mark Farinaの誘いでユーロビートの世界へ入る。その頃、DISCOMAGIC社の作家としての活動開始が確認されている。また、同じ年にバンド「ALEPH」のヴォーカルとしてデビューし「IN YOUR EYES」を発表する。[1]

1987年、Dave Rodgers名義のデビュー曲「RICH AND FAMOUS」を発表。一方、ALEPH名義では1985年の「FLY TO ME」以来次々とヒットを重ね、Farinaが抜けた後のTIME Recordsの主戦力となる。また、この頃からDISCOMAGIC社を中心とした数多くのユーロビート系アーティストへ楽曲の提供・プロデュースを手掛けるようになった。[2]

1990年、突如としてTIME Recordsを離脱、FLEA Recordsに所属することになる[3][4]

そして、その1990年中にはFLEA Recordsから独立し、スラッシュメタルバンド・BULLDOZERのヴォーカリストであり、DISCOMAGIC社のA&RであったAlberto Contini(アルベルト・コンティーニ)と共に、A-BEAT C Records(正式にはRodgers & Contini Recordsの中の1レーベル[5])を当時のFLEA Recordsのメンバーを中心にして設立した。

1992年、現在(2012年)は自身のSinclaireStyleレーベルにて活躍しているAndrea Leonardi、Alberto Continiと共にユニット「RODGERS, CONTINI & SINCLAIRE」を結成。この名義で数曲発表した。

主に、A-BEAT C時代に安室奈美恵MAXV6などの楽曲のプロデュースを数多く手がけた事で、日本において名を上げたユーロビート作家の一人であり、avex traxとは約10年もの長期独占契約を結んでいた[6]。アニメ「頭文字D」では、「SPACE BOY」をはじめ、他アーティストへの提供曲を含む多くの楽曲が劇中に使用されている。

また、1991年に、現在はGOGO'S MUSICレーベルに所属するDOMINOと結婚したが、2004年頃、離婚。息子のFedericoは「FREDDY RODGERS(その後、名義をFREDDY R.に変更。現在の名義はKAIOHに変わっている)」としてアーティストデビューした。

2010年には、アーティスト兼プロデューサーのFuturaと共に新レーベル「SUN FIRE RECORDS」を設立、活動を開始した。尚、彼は現在、Futuraと婚約していると自ら明かしている。

DAVE RODGERS名義における代表曲

  • SUN CITY
    『MAHARAJA NIGHT HI-NRG REVOLUTION VOL.12』収録。ALEPH時代の「BIG BROTHER」をモチーフとしたアンサーソング的な楽曲。
  • NOTHING CHANGED
    『SUPER EUROBEAT VOL.55』収録。UBの「あの頃のまま」をカバーした曲。後にレーベルメイトのノーマ・シェフィールドもカバーした。
  • MUSIC FOR THE PEOPLE
    『SUPER EUROBEAT VOL.65』収録。V6のセルフカバー。アメリカ人女性ギタリスト・Jennifer Battenを起用。
  • SPACE BOY
    『SUPER EUROBEAT VOL.87』収録。アニメ『頭文字D』シリーズの作中のBGMとして最初に起用された。
  • DEJA VU
    『EUROMACH 2』収録。EXTENDED版はSUPER EUROBEAT presents 頭文字 D SUPER EURO BESTに収録されている。
  • WHEELS OF FIRE
    『SUPER EUROBEAT VOL.115』収録。
  • WILD REPUTATION 2005
    『SUPER EUROBEAT VOL.156』収録。原曲をTHE BIG BROTHER名義で自身が歌っている。
  • ELDORADO
    『SUPER EUROBEAT VOL.162』収録。
  • DISCO FIRE
    『SUPER EUROBEAT presents INITIAL D BATTLE STAGE 2』収録。『SUPER EUROBEAT VOL.169』に収録されたNEO名義の同タイトルの楽曲をセルフカヴァーしたもの。

他、多数。なお、他名義の代表曲は省略。

脚注・出典

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

  • この当時は、作家名義としてMarco Manzi(マルコ・マンツィ)とDonato Bellini(ドナート・ベルリーニ)の連名を使用していた。
  • この当時は、作家名義として本名「Giancarlo Pasquini」の使用を開始していた(従来からの作家名義も引き続いて使用)。
  • この当時は、作家名義として本名以外にもAlkogan、プロデューサー及び制作者名義としてFrankie Lee & Felix the Fox(Felix The Foxとセットは少なく、基本的にはFrankie Leeのみ。)を使用していた。
  • この事の原因のひとつとして、「BLACK POWER / MAIO & CO.」のリリースが挙げられる。彼は後にA-BEAT Cでリリースする「WILD REPUTATION / THE BIG BROTHER」のレコーディングを秘密裏に行っていたのだが、そのデモテープが流出、直後に件の作品がリリースされた。この作品は全編「WILD REPUTATION / THE BIG BROTHER」をインスパイアしたかのような内容であり、この一件が離脱の引き金となったといわれる(後にスーパーユーロビート解説書に掲載された記事によると、”ALEPH”の名称使用権に関する紛争とギャラの不払い問題も一因とされている)。
  • 現在は「Rodgers & Contini Records」の中には、DOMINOのレーベル「GOGO'S MUSIC」も含まれる(近年リリースされたSUPER EUROBEAT(VOL.175以降)のブックレットの各楽曲の著作権表示に記載がある)。現状、Dave RodgersはユーロビートにおいてはA-BEAT Cレーベルからの新規楽曲のリリースを事実上停止しており、現在は(Rodgers & Contini Recordsとは直接関係のない別レーベルである)SUN FIRE RECORDSにて新規楽曲のリリースを行っている。
  • 彼は、大のロック好きとしても知られており、avex社のコンピレーションシリーズSUPER EUROBEATDEEP PURPLE等のグループのカバー曲が幾つか収録されている。