ダイア建設
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(ダイアパレスから転送)
ダイア建設(ダイアけんせつ)は、神奈川県横浜市に本社を置くデベロッパー。全国42都道府県に2,000棟以上の供給実績のある「ダイアパレス(DIA PALACE)」ブランドのマンション分譲事業のほか、「ダイアコート」ブランドの戸建分譲事業を手がけている。
2003年(平成15年)に産業再生機構の支援第一号となり、レオパレス21の傘下となった。その後、2009年(平成21年)に民事再生法の再生計画の認可を受け、大和地所の完全子会社となる。
黎明期は「ダイヤモンド建設」の社名であったが、「ダイヤモンド(Diamond)」を商標・商号として用いる三菱グループとの関連はない。
沿革
- 1976年(昭和51年)3月19日 - 大京出身の下津寛徳が五光住宅株式会社を設立。
- 1976年(昭和51年)8月 - ダイヤモンド建設株式会社に商号変更。
- 1977年(昭和52年)1月 - ダイアパレスシリーズ第1号物件を発売。
- 1977年(昭和52年)6月 - 現商号に変更。
- 1989年(平成元年)12月26日 - 東京証券取引所第2部に上場。
- 1994年(平成6年)3月 - ダイアパレスシリーズ1,000棟目発売。
- 2007年(平成19年)5月 - ダイアパレスシリーズ2,000棟目発売。
- 2008年(平成20年)12月19日 - 民事再生法の適用を申請。負債総額300億円(帝国データバンク)
- 2009年(平成21年)7月 - 民事再生計画認可の決定
- 2009年(平成21年)9月 - 大和地所の出資を受け、同社子会社となる。
- 2009年(平成21年)11月 - 新設分割により、再生計画遂行業務を株式会社DKSに承継させる。
- 2010年(平成22年)3月 - 民事再生計画認可決定以降、最初となる新築マンションを発売。
- 2011年(平成23年)10月 - 戸建分譲事業を開始、ダイアコートシリーズ第1号物件を発売。
- 2012年(平成24年)8月 - 民事再生手続終結。ただし株式会社DKSによる清算業務は継続。
テレビコマーシャル
- バブル経済期の1980年代後半に内山田洋とクール・ファイブの「東京砂漠」を起用したイメージCMで一躍全国区での知名度が高まった。1990年代後半には北大路欣也・市川右太衛門親子がCMに起用されていた。
- 産業再生機構からの支援を受けてしばらくの間はCM放映が一切されていなかったが、2005年(平成17年)に俳優の藤原竜也をイメージキャラクターに起用したCMが製作された。
かつての提供番組
TBS系列
かつての関連会社
- コミュニティワン(マンション管理会社)
- 再建途上の2008年(平成20年)3月にダイア建設が系列管理会社のダイア管理とダイアリビングサービスの株式をアドバンテッジ パートナーズに売却し、同年8月1日にダイア管理を存続会社として合併しダイアコミュニティサービスに社名変更。その後、2009年(平成21年)10月に現社名に社名変更。
- ディ・エス・エス - 有料老人ホームの運営。
- 大和建設株式会社(本社:文京区湯島) - マンション建設に特化した中堅ゼネコン。子会社ではないがダイア建設が筆頭株主であり、多くのダイアパレスシリーズの施工を手がけてきた。日債銀破綻に伴いダイア建設が整理回収機構から債権譲受のうえ債権放棄するなど支援をするも、2003年に大口取引先であったセザールコーポレーションの倒産に伴い財務状況が急速に悪化し、2003年5月2日に民事再生法を申請、同年10月24日に自己破産し事業清算した。ダイア建設の現時点での親会社である大和地所および大和ハウスグループとは無関係である。
関連項目
- 日本綜合地所 - 大和地所グループのマンションデベロッパー
脚注