ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣

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テンプレート:Pathnav テンプレート:Infoboxゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣』(ゼルダのでんせつ かみがみのトライフォース アンド よっつのつるぎ、英題:The Legend of Zelda: A Link to the Past/Four Swords)は、2003年(平成15年)3月14日任天堂が発売したゲームボーイアドバンス専用のアクションロールプレイングゲームのソフトである。『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実』に引き続いてカプコンが開発に携わっている。

1991年(平成3年)に発売されたスーパーファミコン用ソフト『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』のリメイク版と、新作『4つの剣』の2つのゲームが一本のソフトに収録されており、ソフト起動後の最初の画面でどちらを遊ぶかを選択する。

また、『4つの剣』を移植したニンテンドーDSiウェアゼルダの伝説 4つの剣 25周年記念エディション』が2011年(平成23年)9月28日より期間限定で無料配信されていた。

神々のトライフォース

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4つの剣

略称は「4剣」(よんけん)。 マルチカートリッジ専用で、2人から4人までで遊べるようになっている。つまり、このゲームをするには人数分のゲームボーイアドバンス本体と、このソフトが必要となる。そのため、アドバンス用ソフトがプレイできるものの、通信ができないニンテンドーDSでのプレイはできない。

本作は、それまでのシリーズにおける一人で謎を解くスタイルを受け継いだ仕掛けのほかに、4人でないと解けない仕掛けも含まれており、協力しないと先に進めないようになっている。また、今回の目的はルピー集めでもあり、協力と同時に競争もしていかなければならない。ルピーライクという捕まると集めたルピーをどんどん消化していってしまうモンスターもいるため、ルピーが多くても油断はできない仕掛けにもなっている。

2004年(平成16年)に発売されたニンテンドーゲームキューブ用ソフト『ゼルダの伝説 4つの剣+』のハイラルアドベンチャーは、本作の直接の続編にあたる。

あらすじ

昔、ハイラルに風の魔人グフーが現れ、各地の娘をさらっていったが、1人の少年がグフーを封印した。そのグフー退治に用いられたフォーソードは、神殿に祭られたという。

時は流れ、神殿の守護も仕事のうちであるゼルダ姫がフォーソードの神殿の異変に気付き、主人公リンクと共にフォーソードの神殿に向かう。すると、待ち構えていたグフーに突然襲われ、ゼルダ姫がさらわれてしまう。

残されたリンクは、ゼルダ姫の救出と、グフー封印のために、抜いた者の体が4つに分かれるというフォーソードを引き抜き、冒険を始める。

システム

本作の冒険の目的は、協力してルピーを多く集めることである。 ステージクリア時に全員合計で一定以上のルピーを集めると、大妖精からカギを獲得することができ、最もルピーを集めたプレイヤーは勇者のメダルを入手することができる。 ステージは面クリア式で、「帰らずの森」「岩山のほらあな」「デスマウンテン」の3ステージのカギを集めると、最終ステージ「風の宮殿」への扉が開かれる。

カギにはそれぞれ銀・金・勇者の3種類があり、銀のカギを集めてエンディングを迎えると、2周目、3周目として高難易度の金と勇者のカギに挑戦できる。

なお、マップはそれぞれ数十種類ものフレーム(マップの骨組み)とパーツ(仕掛けなど)の組み合わせで成り立っており、その組み合わせは毎回ランダムに変化する。 これにより、毎回新鮮な気持ちでプレイできるようになるほか、遊ぶ人数によってマップも変化するようになっている。

グラフィックや一部の敵などは、次作の『ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし』にも利用されている。

ステージ

始まりのほこら
練習用のステージ。中にはいくつかの小ステージがあり、それぞれアイテムの使い方など、基本的な遊び方を練習できるようになっている。
帰らずの森(ボス:デグチタート)
自然豊かな草原のステージ。あまり複雑な仕掛けはないが、やはり仲間との協力が必要である。
岩山のほらあな(ボス:デラゾル)
ほとんどのフロアには氷が張っており、足が滑ってうまく移動することができない。このため、慎重な操作やアイテムの活用が求められるステージである。
デスマウンテン(ボス:ゴウエン)
溶岩や蒸気の噴出する炎のステージ。炎は剣で消すことができ、草と同じようにアイテムも出現するので、貴重な補給源となる。ちなみに、『ふしぎのぼうし』とは違い、炎に触れると一定時間操作不能になることはない。
風の宮殿(ボス:グフー)
3種類のカギを獲得すると挑戦できるラストステージ。空中のダンジョンであるため、障害物のある移動リフトなど、チームワークが必要とされる仕掛けが多い。上級レベルのカギで挑戦すると、それまでとはケタ違いに複雑な仕掛けや強い敵が多くなる。

スタッフ

評価
(神々のトライフォース&4つの剣)
総計レビュー
評価者 点数
GameRankings 92%[1]
Metacritic 95%[2]
ゲームレビュー
評価者 点数
Allgame テンプレート:Rating[3]
GameSpot 9.2/10[4]
IGN 9.7/10[5]
Nintendo Power 4.9/5[6]
週刊ファミ通 35(8,9,9,9)/40[7]

『4つの剣』のディレクターは『ふしぎの木の実』に続き藤林秀麿が、プロデューサーは、船水紀孝須藤克洋が担当した。

神々のトライフォース(リメイクスタッフ)
4つの剣
共通

ゼルダの伝説 4つの剣 25周年記念エディション

テンプレート:Infoboxゼルダの伝説 4つの剣 25周年記念エディション』(ゼルダのでんせつ よっつのつるぎ にじゅうごしゅうねんきねんエディション)は、ゼルダの伝説 25周年キャンペーンの一環として2011年(平成23年)9月28日から2012年(平成24年)2月20日まで期間限定で無料配信されていたニンテンドーDSiウェア。GBA版『ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣』に収録されていた「4つの剣」のDS向けリメイクである。

基本的にはGBA版「4つの剣」に基づいているが、グラフィックや音質はDSの性能に合わせて向上している。ワイヤレス通信に対応しているため、GBA版のように人数分のケーブルを揃える必要はない。また、新たに1人プレイのモード(『4つの剣+』のハイラルアドベンチャーに似た仕様)や新ステージが追加されている。

主な変更点
  • DSの仕様に合わせた変更箇所
    グラフィックや音質がDSの性能に合わせて向上している。また、コレクトが常に下画面に表示されるようになっている。ボタン配置がDSに合わせて変更され、より快適な操作で遊べるようになった。
  • 1人でためす
    1人で2人のリンクを操作するモード。L・Rボタンでリンクを切り替えられるほか、Xボタンでリンクを集合させることができる。
  • 思い出の大地
    「風の宮殿」クリア後に登場する新ステージ。『神々のトライフォース』、『夢をみる島』、初代『ゼルダの伝説』に似たフィールドがあり、リンクもそれに合わせてスーパーファミコン版、ゲームボーイカラー版、ファミコン版風のドット絵になる。
  • 修練場
    隠しステージ。難易度が高い。
  • 注釈

    外部リンク

    テンプレート:Zelda テンプレート:リダイレクトの所属カテゴリsv:The Legend of Zelda: A Link to the Past#The Legend of Zelda: A Link to the Past/Four Swords