ストライド走法

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ストライド走法(ストライドそうほう)とは、長距離走で、ストライドの幅(歩幅)が大きい走法のこと。

全身の筋肉をバネのように使って飛び跳ねるように走る走法であり、ピッチ走法よりもスピードを出しやすく、疲労時に腕振りによりピッチ数を増やすことによりスピード維持性がピッチ走法よりも容易[1]な走法であるが、日本では、身体的負担が大きいとされ[2]、また、この走法は長身で脚の長い選手でなければ大きな効果が期待できないと言われているため[3]、比較的小さい歩幅で脚を速く動かすピッチ走法が主流である[4]

なお、競馬の世界においても、競走馬の走り方に対して用いられる。

ストライド走法を用いる選手

ストライド走法の競走馬

脚注

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関連項目

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  1. ピッチ走法で疲労時にスピード維持する場合、縮まりつつあるストライドを無理やり伸ばすか、限界に近いピッチ数から更にピッチ数を増やさなければならないため。
  2. 実際には、ストライド走法もピッチ走法も負荷のかかる部位に違いがあるだけで、身体的負担が大きくなると、走法に係わらず同じく故障するので、一概には言えない。
  3. 実際には、日本と同じ華奢な体格で世界記録を出しているアフリカの強豪選手はストライド走法で走っている選手が多いため、一概には言えない。
  4. 日本のピッチ走法優位説は俗説であり、選手の走法を無理やりピッチ走法に変えさせるのは必ずしも正解ではない。例えば、谷口浩美のように、ストライド走法から220歩超/分の超ピッチ走法に変更して成功した選手もいれば、野口みずきのようにストライド走法にこだわり、筋力トレーニングで鍛えてストライド走法の長所を伸ばして短所を補い成功した選手もいる。走法は選手の個性であり、ベライン・デンシモのように腕を大きくぶん回すロスの大きな個性的な走法でも世界記録を出す例もある。指導者は、選手の走法に必要以上に拘らず、選手個々の長所を伸ばし、短所を補い、走力を高めることが望ましいと言える。