シーマックス

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ファイル:Ishizaki kisen seamax.jpg
高速艇「シーマックス」(門司港にて)

シーマックスとは、日本石崎汽船(本社・松山市)が松山観光港門司港下関港間にて運航していた高速艇の愛称である。

概要

同社は、松山港~尾道港(一時、宮浦港大三島)、瀬戸田港生口島)へ寄航)間の水中翼船航路を有していたが、本州四国連絡橋の整備により、松山方面から同航路を利用して広島県東部へ向かう人や、新幹線へ乗り換えて関東関西方面へ向かう人が本州四国連絡橋経由にシフトしたため、需要が減少した。そのため架橋関連航路運航事業者に対する対策交付金を受けて、北九州との間に航路を開設するために本船を建造し、1998年3月松山観光港門司港間で運航を開始した。

一隻での運航で、朝松山港を出て一日二往復するシャトル運航の形態を取り、冬季の閑散期にはドック入りによる休航期間を設けていた。1998年のシップ・オブ・ザ・イヤー準賞を受賞。

当初は門司港までの運航だったが、2004年2月に下関港唐戸桟橋まで延航した。しかし、2006年5月乗降客の伸び悩みにより下関港までの延航を中止した。 その後も燃料費の高騰の影響で収支が悪化したため、2008年1月15日全区間にわたって航路を廃止した。

なお同社は、「シーマックス」以前から、松山港~広島港(一部便は呉港寄航)にて同形式の高速艇を瀬戸内海汽船(本社・広島市)との共同運航で「スーパージェット」の愛称で運航している。

諸元

日立造船神奈川工場建造の双胴型ハイブリッド船型のスーパージェット40型で、船体の浮力と全没型水中翼を併用して浮上航行する。

外部リンク