シニョリーア

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シニョリーアテンプレート:Lang-it-short)は、イタリア語で支配、統治、主権などのことで、特に歴史上13世紀後半から15世紀頃のイタリア諸国に現れた、僭主が支配する政治体制を指す。紳士、主人、領主などを意味するシニョーレ(signore)の派生語である。

12世紀以降、北部・中部のイタリアの諸都市は都市国家の形態をとり、共和制の伝統が根付いていた。しかし、戦争など緊急の際には共和政ローマにおける独裁官と同様に、臨時に1人に主権を任せることがあり、やがてこれが終身化し、のちには世襲化していった。ルネサンス期には、世襲の僭主国家が各地に見られるようになった。その後、多くの僭主たちは皇帝・教皇からなどの封建領主に封じられ、世襲支配に制度的保障を獲得することになる。なおフェラーラエステ家のようにもともと封建領主(エステ家の場合はエステ辺境伯)だったものがシニョーレとして実権を掌握した例もある。

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