サーピーターティーズル

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テンプレート:Infobox サーピーターティーズルあるいは単にサーピーターSir Peter Teazle or Sir Peter1784年 - 1811年)とは、イギリス競走馬である。第8回エプソムダービー勝ち馬である。種牡馬としても大成功した。

戦績

ダービーステークスを創設した第12代ダービー伯爵エドワード・スミス=スタンリーによって生産、所有された。優れた競走馬であり、デビュー戦としてダービーに出走すると、エクリプス (Eclipse)産駒のガンパウダー (Gunpowder)を破りダービー伯爵に初のダービーをもたらした。ダービー後も精力的に競走をこなし、アスコットで行われた1000ギニーの競走ニューマーケット10月に行われた現在のプリンスオブウェールズステークスの前身となるプリンスオブウェールズプレート、ブルフィンチとのマッチレースなどに勝ち、無敗で3歳時を終えた。

翌春もジョッキーステークス、リッチクラレットステークス、フォーテスキューステークスに勝ちバザードを2度にわたって破った。この年にデュークオブクィーンズベリーに32ポンド(約15.4キログラム)のハンデを与えたマッチレースで初めての敗戦を経験するも、その後は7歳の時に故障するまで走り、15戦13勝の成績を残した。多くのマッチレースやステークスに勝利し、当時の最強馬として知られていた。

種牡馬成績

引退後はダービー伯爵のノーズリースタッドで種牡馬入り。その後のサーピーターティーズルは現役時代以上の成功を収めた。4頭のエプソムダービー馬をはじめ、4頭のセントレジャーステークス馬、3頭のオークス馬を輩出し、1799-1802,1804-1809年の計10回リーディングサイアーを獲得した(9回との説もある)。子孫は産駒のウォルトン、サーポールによって発展したがその後衰退し、現在では完全に滅びている(子孫についてはヘロド系のSir Peter Teazle以下を参照されたい)。だが、母方を通じてのサラブレッドへの影響力はかなりのもので、現在のサラブレッドの祖先を15-20代ほど遡るとサーピーターティーズルの名がよく見られる。

主な産駒

  • ハーマイオニー(1791、オークス)
  • パリソット(1793、オークス)
  • アンブロージオ(1793、セントレジャーステークス)
  • サーハリー(1795、エプソムダービー)
  • アークデューク(1796、エプソムダービー)
  • ウォルトン(1799、1816,1818年イギリスリーディングサイアー、産駒にエプソムダービーに優勝しリーディングサイアー2回のファントム)
  • ディット(1800、エプソムダービー)
  • カレブクォーテム(1802、ドンカスターカップ
  • サーポール(1802、後継種牡馬の1頭)
  • Fyldener(1803、セントレジャーステークス)
  • パリ(1803、エプソムダービー)
  • パウリーナ(1804、セントレジャーステークス)
  • ペトロニウス(1805、セントレジャーステークス)

血統表

サーピーターティーズル血統ヘロド系 / Regulus4×3=18.75%、Godolphin Arabian4.5×4=15.62%、Flying Childers(Bartlet's Childers)5.5×4.5=15.62%、Bay Bolton5×5=6.25%(母内))

Highflyer
1774 鹿毛
Herod
1758 鹿毛
Tartar
1743 栗毛
Partner
Meliora
Cypron
1750 鹿毛
Blaze
Selima
Rachel
1763 鹿毛
Blank
1740 鹿毛
Godolphin Arabian
Little Hartley Mare
Regulus Mare
1751
Regulus
Soreheels Mare

Papillon
1769
Snap
1750 黒鹿毛
Snip
1736 黒鹿毛
Flying Childers
Sister to Soreheels
Sister to Slipby
1740 黒鹿毛
Fox
Gipsy
Miss Cleveland
1758
Regulus
1739 鹿毛
Godolphin Arabian
Grey Robinson
Midge
1740
Son of Bay Bolton
Bartlet's Childers Mare F-No.3

外部リンク