コロンビア氷原

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コロンビア氷原(コロンビアひょうげん)とは、カナディアン・ロッキーに存在する広大な氷原である。

概要

コロンビア氷原は、北アメリカ大陸大陸分水界に跨って存在している。氷原の面積はおよそ325 km²。の厚さは最大約350mである。1年に7m以上のが降る。ただし、近年は氷原から流れ出す氷河の規模が縮小する傾向にあるなど、変化の兆しが見られる。

氷原の周りはコロンビア山(3747m)などのカナディアン・ロッキーの高い山に囲まれているものの、氷原の一部はテンプレート:仮リンク[注釈 1]から見ることができる。なお、この氷原の存在は1898年に、ジョン・ノーマン・コリー(John Norman Collie)とハーマン・ウーレイ(Hermann Woolley)とが、アサバスカ山の登頂の後に報告した。

なお、この氷原は一部がバンフ国立公園の北西端とジャスパー国立公園の南部に当たっている。

氷原から流れ出す氷河

この氷原から流れ出す主な氷河は以下のものがある。

  • アサバスカ氷河(Athabasca Glacier)
  • キャッスルガード氷河(Castleguard Glacier)
  • コロンビア氷河(Columbia Glacier[注釈 2]
  • ドーム氷河(Dome Glacier)
  • スタッドフィールド氷河(Stutfield Glacier)
  • サスカチュワン氷河(Saskatchewan Glacier)

そして、コロンビア川ノースサスカチュワン川アサバスカ川がここから流れ出している。

注釈

  1. アイスフィールド高速道路(Icefields Parkway)とは、カナダアルバータ州の高速道路93号線である。アルバータ州のレイク・ルイーズと同じくアルバータ州のジャスパーを結ぶ道路。
  2. 同名の氷河が存在するので、混同しないよう注意。