ココストア

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テンプレート:出典の明記 テンプレート:Mboxテンプレート:Infobox ココストア (Cocostore) は、日本のコンビニエンスストアチェーン。

中部地方及び近畿地方を中心に展開する株式会社ココストア(本部)、関東地方南東北、及び沖縄県に展開する株式会社ココストアイースト、そして九州地方に展開する株式会社ココストアウエストの3社によるコンビニエンスストアチェーンである。

概説

シンボルマークはピンク色の下地に「Coco!」と印された、夜間は一際目を引くデザインである。また、正式なサインでは「Convenience&Comfort ココストア」と併記されている。

セブン-イレブンより先に1号店をオープンさせた、現存する中では最古のコンビニエンスストアチェーン(但し、どの社がコンビニ日本1号店であるかについてはいくつかの見解に分かれる)。

第一号店として1971年7月11日に開店したのは、愛知県春日井市岩成台9丁目2-14にあるココストア藤山台店(ココストア直営店)で、ここが日本のコンビニエンスストア発祥の地として碑が入り口右側に設置されている。以前はコマーシャル撮影などでいろいろな有名人が店を訪れたこともある。

2006年10月より三井住友カードNTTドコモ東海(当時)と提携して、iDVISAMasterCardの取扱を全店舗で開始した。現在ではこの両ブランド以外にも、ココストアウエストの管轄エリア以外ではJCBアメリカン・エキスプレスも利用可能である。ココストアイーストの店舗ではカスミ商品券WAONの利用が可能であり、沖縄地区の店舗ではそれに加えて楽天Edyも利用可能である。愛知県内一部店舗では楽天Edy、manacaTOICASuicaICOCAPASMOKitacaはやかけんnimocaSUGOCAも利用可能である。エブリワンでは楽天Edyも利用可能である。

名古屋の直系店舗ではポイントカードサービスを行っているほか、再編後の全エリアを対象に、弁当おにぎり・ホットスナックを店内で調理して販売する「ココ・デ・クック」を一部店舗で実施している。

盛田昭夫の実家「盛田グループ」の一社であるが、ソニーのようなカリスマ的経営手腕には及ばず、地盤の東海地方でもサークルKサンクスをはじめとする上場会社系コンビニチェーンとの競争に敗れ、完全撤退もしくは実質撤退状態になった地域が多い。東海・近畿や九州沖縄・関東以外の地域では各県内に1 - 数店舗程度しか所在していない。2013年4月現在、甲信越地方、北陸地方、四国地方のそれぞれ全県と青森県、岩手県、秋田県、滋賀県、京都府、鳥取県、山口県には店舗がない。

なお、同じ愛知県発祥のCoCo壱番屋とは関係はない。

グループ会社との店舗再編

後述の通り、中小コンビニチェーンのホットスパーエブリワンを運営している企業を買収し、2006年から2008年3月にかけて全店舗をココストアへ転換した。

この経緯から、再編前の運営会社ごとに別々の「ココストア」のウェブサイトが存在していた。現在ではココストア(本社)とココストアイーストのウェブサイトは統合され全国版サイトとなったが、ココストアウエストに関しては、全国版サイト[1]とオリジナルサイト[2]が並存している。

ココストアイースト

旧ホットスパーコンビニエンスネットワークスは、東日本地域と一部沖縄県でホットスパーを運営していたが、2001年にココストアの子会社となり、2006年にはココストアと合併した。この時、会社分割によって、同じ名称の新ホットスパーコンビニエンスネットワークスが設立した。その後2008年3月までに、同社は展開している全てのホットスパーをココストアへ転換し、2008年6月には「ココストアイースト」へ社名変更を行った。

一部店舗では「ココ・デ・クック」などココストア独特のサービスを既に実施しているが、旧ホットスパーコンビニエンスネットワークスの流れを汲む為、カスミの商品券を受け入れたり、本社所在地の茨城県を話題としたイバラキングの協賛等を行っている。また、システム改修により、ココストアでは非取扱であるが、旧ホットスパー時代には取扱の収納代行も扱うようになった。

ホットスパーの流れで、同業他社が出店していない沖縄県石垣市にも店舗があり、同市内の石垣八島店・石垣真喜良店はそれぞれ日本最南端・最西端のコンビニである。

旧・九州コンビニエンスシステムズ

2006年6月1日、ココストアは子会社であった九州コンビニエンスシステムズを吸収合併した。このため、九州コンビニエンスシステムズの子会社であった株式会社エブリワン(現・ココストアウエスト)と株式会社リックサポートシステムズ(現・ココストアリテール)は、ココストアの直接の子会社となっている。

九州コンビニエンスシステムズは、1999年8月23日に株式会社コトブキヤ・コンビニエンスシステムズ(後の株式会社エブリワン、現・ココストアウエスト)、株式会社リョーユーチェーンサポートシステム(現・株式会社ココストアリテール)、九州地域スパー本部株式会社(後にエブリワンと合併)の3社の業務を統合する目的で設立された会社で、九州・沖縄でエブリワン、ココストア、ホットスパーを展開していた。2000年6月にココストアと資本業務提携し、2001年6月には子会社化されていた。

  • 合併直前の九州コンビニエンスシステムズ株式会社の会社概要
    • 本社所在地 - 熊本県熊本市南区流通団地二丁目11番地
    • 設立 - 1999年8月23日
    • 事業内容 - 店舗開発・商品企画、調達卸、事業代行
    • 代表者 - 代表取締役社長 冨田晋
    • 資本金 - 7億円
    • 株主 - 株式会社ココストア

ココストアウエスト

九州地方でエブリワン及びココストアを展開していた旧・株式会社エブリワンは、2009年9月に株式会社ココストアウエストに社名を変更した。沿革の詳細はエブリワンを参照。

沿革

ココストア

  • 1971年7月11日 - 1号店が愛知県春日井市に藤山台店開店。
  • 1972年7月5日 - 株式会社ココストア設立。
  • 1973年6月 - 関西本部設立。
  • 1987年8月 - 九州本部設立。
  • 1992年4月 - 総店舗数が500店舗達成。
  • 1993年5月12日 - 「西糀谷店」(大田区)を出店し、東京へ出店開始。
  • 1994年4月 - 東北進出に伴い、ココストア東北設立。
  • 1994年6月 - ココグルメ1号店(伏見店)開店。
  • 1994年7月3日 - 仙台市にココストア三浦店を出店し、東北出店開始。
  • 1994年12月1日 - 東京本部設立。
  • 1995年7月27日 - ココグルメ東京地区第1号店「ココグルメ神田司町店」開店。
  • 1996年4月26日 - 都内初のFC店、南砂藤井店開店。
  • 1996年5月16日 - ココグルメ豪徳寺店開店。
  • 1996年10月4日 - 香川県でココストアを運営する池田酒類販売が、ココストア事業を分社化し、ココストア香川設立。
  • 1998年4月20日 - 収納代行業務開始。
  • 1999年4月 - ココデクックFC展開開始。
  • 1999年5月 - ベーカリー併設店(名駅桜通店)開店。
  • 2000年6月 - 九州コンビニエンスストアシステムズ(KCS)と提携。
  • 2001年4月 - ホットスパーを運営しているホットスパーコンビニエンスネットワークスの株式取得。
  • 2001年5月13日 - 女性向けCVS SCOCO(エスココ)名駅店出店。
  • 2001年6月 - 九州コンビニエンスストアシステムズとエブリワン(現・ココストアウエスト)の株式を取得。
  • 2004年2月 - 株式会社エブリワンと九州地域スパー本部株式会社が合併。
  • 2006年6月1日 - ホットスパーコンビニエンスネットワークスと九州コンビニエンスストアシステムズを吸収合併(この合併に先立ちホットスパーコンビニエンスネットワークスは同名の事業会社を会社分割で設立)。
  • 2006年6月 - 愛知学泉大学と産学連携協定に合意。
  • 2007年12月19日 - 石垣平得店を出店し、石垣島への出店開始。
  • 2008年8月1日 - 沖縄地区の全店舗(84店舗)にてEdy決済の取扱い開始。
  • 2010年8月24日 - ココストアウエストと株式会社ミニストップと九州地区において業務提携を締結。
  • 2010年12月16日 - ココストアイースト全店舗にてWAON決済の取扱い開始。(後にイオングループのミニストップと資本・業務提携を締結したがこの時点ではまだ締結していなかった。以前ココストアイーストと資本関係のあったカスミもイオングループであるが現在ココストアイーストとカスミは無関係である。ちなみにイオングループ内のカスミよりも早いWAON導入となった。)
  • 2012年6月1日 - イズミックより宅配コンビニ事業のタックメイト事業譲受[1]
  • 2012年8月18日 - ミニストップと資本・業務提携を締結。
  • 2013年4月2日 - イオングループのPBトップバリュ商品取扱い開始。(沖縄地区を除く。)

旧・九州コンビニエンスシステムズ

  • 1999年8月23日 - 株式会社コトブキヤ・コンビニエンスシステムズ(現・ココストアウエスト)、株式会社リョーユーチェーンサポートシステム(現・株式会社ココストアリテール)、九州地域スパー本部株式会社の3社の業務を統合するために設立。
  • 1999年9月 - 九州地域スパー本部との業務統合。
  • 2000年6月 - ココストアと業務提携。
  • 2001年6月 - ココストアの子会社となる。
  • 2001年7月 - 株式会社エブリワンへ商号変更。
  • 2003年2月 - 長崎県に出店し、九州全県に出店達成。
  • 2004年2月 - 子会社のエブリワンが、同じ子会社の九州地域スパー本部を合併。
  • 2005年5月 - ココストアとエブリワンの間で九州地区におけるエリアフランチャイズ契約の締結。
  • 2006年6月1日 - 親会社の株式会社ココストアに吸収合併される。

宣伝活動

店名にちなんだタレントやキャラクターを起用していた。

イメージキャラクター

関連会社

MICS(旧LICK)グループ

その他の盛田家関連企業

脚注

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外部リンク

テンプレート:日本の大手コンビニエンスストア

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  1. ココストアが宅配コンビニ事業譲受 2012年 3月 9日 (金) 総合面の記事 中部経済新聞社