グスタフ (宇宙戦艦ヤマト)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

グスタフは、テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマトIII』の登場人物。声優蟹江栄司

概要

ガルマン・ガミラス帝国北部方面艦隊司令官。右側の額と右頬に過去の白兵戦によると窺える縦の切り傷が残っていることが示すように根っからの武人であるが、ドメル将軍とは異なり直情型の性格の人物である。

旗艦のグスタフ艦は、惑星破壊プロトンミサイルの母艦である[1]

劇中での活躍

デスラー総統の命令により、惑星破壊プロトンミサイルで惑星ファンタムを破壊する[2]ヤマト艦長古代進の要請を振り切り、ファンタムを1発で「処刑」した。

ヤマトの武勇伝を知っていた節があり、ファンタムの件をきっかけとしてヤマトへの闘争心を燃やす。ルダ王女の引き渡しを口実にヤマトへ戦いを挑もうとするが、ボラー連邦の行動を知ったデスラーの緊急通信で制止され、主力艦隊到着までハーキンス中将率いるボラー連邦前衛艦隊からヤマトを死守するよう命じられる。グスタフはデスラーの命を守るため、数において圧倒的なボラー連邦前衛艦隊の正面にあえて立ちはだかりヤマトを死守しようとするが、劣勢を覆せないまま艦を次々と失って敗北を悟り、ついに残存している全艦に体当たり突撃を命じる。そして自らも敵艦隊をその誘爆に巻き込みつつハーキンス艦へ体当たりを敢行し、搭載していた惑星破壊プロトンミサイルの爆発に巻き込んでボラー連邦前衛艦隊を全滅させ、ヤマトを文字通り死をもって守った。

なお、体当たりの直前にはヤマトに「一度正面から戦ってみたかった」と通信を送っている。

その他

宇宙戦艦ヤマト2』や『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』に登場したバレルド・アクション将軍(設定名グラーフ・シュパー将軍)の設定画をほぼそのまま流用したキャラクターである。

階級は中将であるが、ガミラスやガルマン・ガミラスの他の将官はほとんど「将軍」と呼称されており、グスタフだけが「中将」と呼称されている理由は不明[3]

注釈

  1. 放映初期のものとは仕様が異なる。
  2. デスラーにとって帝国の名誉に泥を塗り、ヤマト乗組員を惑わした赦せない星であるとの理由から。
  3. 劇中での呼称は全て将軍であっても、他のガルマン・ガミラス軍の将官も襟のデザインから少将〜大将の階級は存在することが窺える。

テンプレート:宇宙戦艦ヤマトシリーズの登場人物