クロツラヘラサギ

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クロツラヘラサギ学名Platalea minor)は、コウノトリ目トキ科に分類される鳥類。

分布

タイ大韓民国中華人民共和国朝鮮民主主義人民共和国日本ベトナムロシア

朝鮮半島北西部(繁殖個体数と越冬個体数に大きく差があるため、中華人民共和国東部で繁殖している可能性もあり)で繁殖し、冬季になるとベトナム(紅河)、台湾曽文渓)、香港、朝鮮半島南西部などで越冬する[1][a 1]。日本には冬季に越冬のため九州(瑞梅寺川)や沖縄県などに少数飛来する(冬鳥)[1]

形態

全長75センチメートル[1]。翼開張110センチメートル[1]。全身の毛衣は白い[1][a 1]

眼先の皮膚や嘴、後肢は黒い[1][a 1]。繁殖期になると冠羽が伸長し、冠羽や眼先、胸部が黄色みを帯びる[a 1]

生態

干潟河口などの水辺に生息する[a 1]

魚類甲殻類などを食べる[1][a 1]。干潟や浅瀬で水中や地中に嘴を浅く差し入れて細かくふるわせ、頸部を左右に振り採食を行う[1]

無人島の断崖にある岩棚に木の枝を組み合わせた巣をつくるが、古巣を直したり他の鳥類の巣を強奪することもある[1]。5-6月に3個の卵を産む[a 1]。雌雄共に抱卵し、抱卵期間は26日[a 1]。雛は孵化してから40日で巣立つ[a 1]。飼育下ではオスが生後5年、メスが生後3年で性成熟した例がある[a 1]

人間との関係

開発による生息地の破壊、狩猟などにより生息数が減少している[1]1998年における繁殖個体数は約190羽が確認されている[a 1]1995年における越冬個体数は約500羽、1998年における越冬個体数は613羽、2001年における越冬個体数は835羽が確認されている[a 1]

参考文献

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外部リンク

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  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 1.8 1.9 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ1 ユーラシア、北アメリカ』、講談社2000年、72、182頁。
  2. テンプレート:Cite web


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