クラウレ・ハモン

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テンプレート:Pathnav クラウレ・ハモン (Crowley Hamon) は、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場する架空の人物。テレビ版では12話・16話・17話・19話~21話に登場した(中谷ゆみ)。正式なキャラクター名は「ハモン」、または「ハモン・ラル」。クラウレの名は準備稿及び小説版の設定。

劇中での活躍

ランバ・ラル内縁。ランバ・ラル隊と共に地球へ降りてきた。正式な軍人ではないが部隊内ではラルと同等の敬意を受けており、ギャロップのブリッジで常にラルの傍らにいる。マチルダ・アジャンと並んでアムロ・レイが惹かれた大人の女性であり、彼に大きな影響を残した。 

第12話でラルと共に登場。第19話ではラル隊と共に砂漠の町ソドンで食事に立ち寄った店内で、ホワイトベースを脱走中のアムロと偶然出会い、気に入って食事を奢ろうとしている。

第20話でラルの戦死を知り、怒りにまかせてギャロップで突撃するが、ガンダムに撃破されてブリッジを射出して脱出。続く第21話では、タチ中尉の増援を受けた上でラル隊の生き残りを指揮し、ホワイトベースへ特攻をかける。ギャロップの生活用ユニットである「カーゴ」にギャロップのエンジンを搭載し、爆弾を積んでホワイトベースに突撃させてアムロの注意を逸らせ、マゼラトップで背後を取ることに成功したが、止めを刺そうとした瞬間、横から突っ込んできたリュウ・ホセイコア・ファイターと激突し、彼と共に爆死する。なお、劇場版『哀・戦士編』では黒い三連星との戦闘の後にハモンの復讐戦が描かれており、テレビ版と順序が異なる[1]

第16話では、マ・クベに補給依頼をする際に彼の狡猾な性格を見抜いたコメントを述べるなど、的確な洞察力を持ち、ラルの死後に見せた生き残り部隊の指揮官ぶりなどからも、能力の高い女性であることがうかがえる。12話では出撃するラルとくちづけを交わすなど、相思相愛ぶりを見せてもいる。

なお、第12話以前に地球に来訪した経験はないらしく、ブライト・ノアが逃走に利用した雷雲を連邦の未知の新兵器と間違えて怯えている。

備考

  • 小説版『機動戦士ガンダム』では、ジオン・ズム・ダイクン及びギレン・ザビの元愛人で、ラルは3番目の男とされていた。また、ランバ・ラルと共にアニメ版と大幅に設定が変更されており、本作のハモンはキシリア・ザビにギレンの動きを伝えるだけの役となっている。
  • モビルスーツバリエーション』の設定では、ラルと出会ったのは一年戦争時とされ、一般的にはこちらが公式設定とされている。
  • 漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、特に一年戦争以前の姿も描かれた。ジオン・ズム・ダイクンがムンゾ大学の教授だったころ、連邦の官憲の手を逃れてキャスバルを時計塔で出産しようとしたアストライアを幼少ながら助け、レジスタンスの闘士として憧れていたラルにも報いようとしていた。10代の頃に年齢を詐称して、アストライアの勤める酒場「エデン」の歌姫となる。その後、アストライアの結婚により「エデン」を受け継ぎ、ムンゾ防衛隊の一士官となったラルを情報面で補佐。店ではラルの副官クランプがウェイターを勤め、コズン・グラハムタチが出入りしており、ハモンが彼らから敬意を受けるに至った経緯が伺える。キャスバル・アルテイシア兄妹のジオン脱出行では、連邦軍士官に変装し、ガンタンクに乗り込んでザビ家・連邦軍双方の追撃をかわし地球へ逃亡させた。ダイクン派粛清後はラルの潜伏生活を手助けし、この頃から名実ともに女房役となる。ドズル・ザビの抜擢を受けたラルがダーク・コロニーに向かう際にも同行し、その後はドズルのはからいでダイクン邸に軟禁されたアストライアを見舞っている。

脚注

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テンプレート:宇宙世紀en:List of Mobile Suit Gundam characters#Crowley Hamon
  1. なお、このシーンのハモンは安彦良和によって新規作画され、ノーマルスーツの色が紺色からピンク系に変更されている。