オーエン・リチャードソン
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オーエン・リチャードソン(Owen Willans Richardson、1879年4月26日 - 1959年2月15日)はイギリスの物理学者である。1928年熱電子現象の研究によりノーベル物理学賞を受賞している。
ヨークシャーのデューズベリー生まれ。ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジで学び、1906年から1913年までプリンストン大学の教授を務めた。その後イギリスに戻り、1914年から1944年までキングス・カレッジ・ロンドンの教授を務めた。
リチャードソン=ダッシュマンの式
リチャードソン=ダッシュマンの式は金属の熱電子放出による電流密度 J (A/m2)が温度の関数であることを示すもので
- <math>J = A T^2 e^{-W \over k T}</math>
ここで Tは 金属の温度 Wは 仕事関数 、 kはボルツマン定数でありAはリチャードソン定数である。
- <math>A = {4 \pi m k^2 e \over h^3} = 1.20173 \times 10^6 {A \over m^2 K^2}</math>