エムアイカード

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株式会社エムアイカード(英称:MICARD Co.,Ltd.)は、三越伊勢丹ホールディングス傘下のクレジットカード会社である。

概要

伊勢丹三越など、三越伊勢丹グループの百貨店と提携して、「伊勢丹アイカード」「三越エムカード」「エムアイカード」などの発行業務を中心に行っている。

かつては同じく三越伊勢丹グループの丸井今井と提携した「クレオクラブ・アイカード」を発行していたが、現在はエムアイカードに統合されている。また、グループ外では「名鉄百貨店アイカード」の発行も担当している。

沿革

  • 1988年9月 - 株式会社伊勢丹ファイナンスとして設立
  • 1988年12月 - 株式会社伊勢丹が発行する「伊勢丹アイカード」のクレジット事務請負業務開始
  • 1989年7月 - 損害保険代理業務開始
  • 1989年11月 - キャッシングサービス業務開始
  • 1990年12月 - 割賦購入あっせん業務開始
  • 1993年10月 - 株式会社伊勢丹より「伊勢丹アイカード」の債権移行を受け、「伊勢丹アイカード」の自社発行開始
  • 1996年6月 - 生命保険の募集に関する業務開始
  • 1999年4月 - 株式会社伊勢丹アイカードへ商号変更
  • 2005年11月 - 分割・リボ切替サービス「かえられます」取扱開始
  • 2006年4月 - 「プライバシーマーク」認証取得、「ISETAN I CARD」WEBサイト開設
  • 2006年9月 - 「名鉄百貨店アイカード」発行開始。生命保険無料個別相談開始
  • 2007年3月 - いわき事務センター開設
  • 2007年6月 - VISAメンバーライセンス(プリンシパル)を取得[1]
  • 2008年5月 - 「クレオクラブ・アイカード」発行開始
  • 2008年7月 - 信託業務(併営業務)に係る代理業務開始
  • 2008年8月 - 金融商品仲介業務開始
  • 2008年11月 - 「伊勢丹アイカードVISA」・「伊勢丹アイカードVISAゴールド」発行開始
  • 2009年4月1日 - 株式会社伊勢丹の会社分割(吸収分割)により、株式会社三越伊勢丹ホールディングスの直接の子会社となる[2]。「名鉄百貨店アイカードVISA」発行開始
  • 2009年7月 - 融資専用カード発行開始
  • 2009年9月1日 - 商号を株式会社エムアイカードに変更[3]
  • 2009年9月16日 - サロン「フィナンシェルジュプラザ」開設
  • 2010年4月 - 株式会社三越と提携し、「三越 M CARD」、および「MI CARD(エムアイカード)」の発行を開始。
  • 2011年7月15日 - 伊勢丹アイカード及び、「三越 M CARD」、および「MI CARD(エムアイカード)」のアメリカンエキスプレスカードブランドの発行を開始をする旨の発表があり、同年11月9日より、伊勢丹アイカード及び、「三越 M CARD」、および「MI CARD(エムアイカード)」のアメリカンエキスプレスカードブランドの発行を開始した。発行対象は、一般カードとゴールドカード

カード

クレジットカード

伊勢丹アイカード

伊勢丹(現三越伊勢丹)と提携し発行するクレジットカードである。 伊勢丹ファイナンスが発足した当初から長年、国際ブランドと提携してないハウスカードであった(百貨店系で、最後まで国際ブランドと提携しなかった)が、2008年11月よりVISAブランドを付帯した伊勢丹アイカードを発行を開始した[4]。新潟とジェイアール西日本伊勢丹(京都・大阪)を除く伊勢丹各店で、カード入会の受付を行っている。

三越 M CARD

三越(現三越伊勢丹)と提携し、2010年より発行しているカード。入会の受付は、札幌・新潟・福岡の3店を除く、三越各店で行っている。

MI CARD(エムアイカード)

2010年4月より、三越伊勢丹グループが共同で運営している店舗のある地域を対象に、同カードが発行されている。入会の受付は、札幌三越と丸井今井の各店(札幌丸井三越と函館丸井今井が運営)、新潟伊勢丹と新潟三越(新潟三越伊勢丹が運営)、福岡三越と岩田屋の各店(岩田屋三越が運営)で行われている。

JR MI CARD(ジェイアール エムアイカード)

2011年2月16日より、同年5月4日にJR大阪駅大阪ステーションシティ)に開店した「JR大阪三越伊勢丹」(運営はジェイアール西日本伊勢丹が担当)が発行する、同カードの新規入会受付を開始した。これにあわせて、ジェイアール京都伊勢丹でも、同カードの入会受付が行なわれるようになった(従来はJR KYOTO ISETAN I CARDを発行)。「JR」という名前は使われているが、J-WESTカードをはじめとするJRグループ各社が発行に関与するクレジットカードとの関係はない[5]

クレオクラブ・アイカード

札幌丸井今井(現札幌丸井三越)及び函館丸井今井と提携し、発行していたクレジットカードである。伊勢丹アイカードと異なり、国際ブランドと提携していないハウスカードであった。2010年4月の「MI CARD(エムアイカード)」の発行開始により、現在は新規発行を中止している。

また、株式会社北海道フットボールクラブと提携し発行する「クレオクラブ・CSアイカード」も発行され、「クレオクラブ・CSアイカード」のみの特典も存在した。

名鉄百貨店アイカード

名鉄百貨店と提携し発行する提携カードである。但し、同じく名鉄グループのめいてつエムザは、当社でなくクレディセゾンと提携しているので、特典やサービスは異なっている。

ローンカード

ローンカードとして「ローンエムアイカード」を発行している。

クレジットカードの追加カード

家族カード

本会員の家族(最大4人まで)に家族カードを発行する事が可能で年会費は無料。但し、ゴールドカードの会員の場合、1枚当たり税抜2,000円となる。

ETCカード

ETCカードを発行している。年会費は無料。ただし、発行対象者は本会員のみとなり、家族カードのETCカードは対象外。

クレジットカードの特徴

  • 年会費は、初年度は無料、2年目以降は税抜2,000円で、(ゴールドカードの年会費は、年度に拘わらず税抜10,000円)。但し、再入会の場合は初年度も年会費が発生する。通常のアイカード(カードの色が青色)からゴールドアイカードへ切替をした場合、ゴールドカードの年会費を月割りで計算した金額が請求される。
  • 伊勢丹での優待率は、5%を基本とし、ショッピングの利用額が20万円以上の場合は次年度7%、50万円以上の場合は次年度8%、100万円以上の場合は次年度10%と変動する。尚、優待除外品の場合は優待されないが、ショッピングの利用額には加算される。
  • ポイントサービスとして「エムアイカードポイント」を採用している。

その他

  • 伊勢丹の各売場で高額な買物をする場合、アイカード利用可能枠を超過した場合、従業員の操作等によっては、買物出来る場合がある。
  • アイカード所持者のみが入場可能なセール・催物が、頻繁に開催される。また、利用額によっては優待セールなどのダイレクトメールを送付する場合がある。
  • 伊勢丹の売場でアイカード決済し、すぐ店舗内の「アイカードATM」か「アイカードカウンター(有人窓口)」で値引後の利用代金を入金して支払を済ませる顧客が多く、殆どの伊勢丹店舗でATMが3台以上設置されている。店頭入金の場合、ATMの場合は現金のみの取扱だが、アイカードカウンターでは、自社発行の商品券・三越岩田屋の自社発行商品券、全国百貨店共通商品券(一部を除く)、伊勢丹商品お取替え券、百貨店ギフトカード、エムアイカードポイント券で支払可能。但し、キャッシングサービスとカードローン取引で返済する場合は、現金のみ可能。
  • 伊勢丹本支店のフロアに、お得意様専用サロンが用意されている。但し「お得意様アイカード」と表示が有るカードの本人・家族カード保有者のみ利用可能(例えば、外商や伊勢丹に勤務している社員が紹介した人だけに発行するカード。三越の「お帳場カード」的扱いなものとなっている)。
  • 三越では従来、三井住友カード(従前はさくらカードUC)と提携した「三越カード」を発行していたが、三越が提携会社をエムアイカードに変更したことに伴い、2011年3月を以て三越での提携サービスを終了することにし、2010年よりエムアイカード側で切替入会を促した。三井住友カードではプロパーの「三井住友(VISA/Master)カード」に種別変更のうえクレジットカードを継続できるようにした。会員側から申し出が無い場合、2011年4月1日以降は手許の三越カードのままカード有効期限まではプロパーカード(通常のVISAカード)として有効期限まで使用できるようにした(切替を行わない場合は更新カードが発行されず契約終了となる)。

主な加盟店

三越伊勢丹ホールディングスの傘下の企業が経営する店舗を除く。

  • 伊勢丹本店が新宿3丁目にある関係で、そこから新宿駅にかけてのエリアで使える所が多い。

脚註

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. VISAメンバーシップ取得について
  2. テンプレート:Cite web
  3. テンプレート:Cite web
  4. テンプレート:Cite web
  5. JR MICARD・JR MICARD GOLDをご利用のお客さま

外部リンク