三菱・エアトレック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エアトレックから転送)
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 エアトレックAIRTREK )は、三菱自動車工業が製造・販売していたSUVである。

概要

SUVでも、ステーションワゴンでも、ミニバンでも、ハッチバックでもない新しいタイプの車を目指し、次世代クロスオーバーSUVスマートオールラウンダー』をキャッチフレーズに発売された。RVRの実質的後継車ともいえる。インパネシフトを採用することによりウォークスルーを可能とし、全高を1,550mm以下に抑えることで、立体駐車場の利用を可能にした(新バリエーションのスポーツギアは全高1,685mmなので不可)。

エンジンは、直列4気筒 2.4L と 2.0L で、2.0Lターボも追加された。プラットフォームランサーをベースとしており、FF4WDがラインナップされた。

発売から1年後には、『ランサーエボリューション』と同型式の4G63型2.0Lターボエンジン(ただし2002年発売のエボⅦGT-Aと同様、低中速トルク重視にリチューンされている)を搭載する『ターボR』が発表された。このモデルは4WDのみで、専用設計のフロントバンパーの採用や、サスペンションチューニングが施された。

日本国外名はアウトランダー (Outlander)、ただし、一部の地域では車名がパジェロスポーツ(=チャレンジャーの日本国外名)。スポーツギアは、北米仕様をベースとしており、フロント周りを中心にデザインが異なり、サイズも拡大している。

『三菱自動車ターンアラウンド計画』の第1弾として、園部孝社長(当時)が初めて新車発表会に出席したことでも有名である。 日本向けは2005年に廃止となり、後継モデルは日本国外名と同じくアウトランダーになった。

歴史

初代 CU2W/4W/5W型(2001年-2005年)

2001年1月
2001年6月20日
  • エアトレックを発表・発売開始。
2002年6月10日
  • ターボエンジンを搭載したホットモデルの「ターボR」追加とともに、全車一部改良。
2002年10月31日
  • 全車マイナーチェンジ。
2003年1月15日
  • 「スポーツギア」発売。
2004年1月20日
  • マイナーチェンジ。「20E」、「20V」の4WD、「24V」、「24V-S」の廃止、「スポーツギア」のエンジンを変更、「スポーツギアS」を追加、車体に張り付けてある車名のロゴ変更「Airtrek→AIRTREK」が行われた。
2005年10月

ラインアップ

基本的には、全車FF4WDが選べる(ターボRは4WDのみ)。

グレード 製造年 エンジン型式 エンジン 排気量 最大出力 最大トルク 変速機 価格
20E 2001年6月-2004年1月 4G63(ECI-MULTI) 直列4気筒SOHC16バルブ 1,997cc 126PS/5,500rpm 17.6kgf·m/4,500rpm 4速AT 1,700,000円
(1,850,000円)
20V 2001年6月-2005年10月 1,942,500円
(2,075,000円)
24V 2001年6月-2004年1月 4G64(GDI) 直列4気筒DOHC16バルブ 2,350cc 139PS/5,500rpm 21.1kgf·m/3,500rpm 2,125,000円
(2,275,000円)
24V-S 2,225,000円
(2,375,000円)
ターボR 2002年8月-2005年10月 4G63 直列4気筒DOHC16バルブICターボ 1,997cc 240PS/5,500rpm 35.0kgf·m/2,500rpm 5速AT 2,295,000円
スポーツギア 2003年1月-2004年1月 4G64(ECI-MULTI) 直列4気筒DOHC16バルブ 2,350cc 133PS/5,000rpm 20.4kgf·m/2,500rpm 4速AT 2,000,000円
(2,150,000円)
スポーツギア 2004年1月-2005年10月 4G64(MIVEC) 2,350cc 160PS/5,000rpm 21.9kgf·m/2,500rpm 2,058,000円
(2,215,500円)
スポーツギアS 2,163,000円
(2,320,500円)

車名の由来

「自由に冒険的な旅をする」という「Air」+「Treck」の造語。

脚注

  1. この名称は、のちに第3世代のRVRの海外仕様に使われた。

関連項目

テンプレート:Sister

テンプレート:Car-stub テンプレート:自動車 テンプレート:三菱車種年表en:Mitsubishi Airtrek