ウスリースク

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ウスリースクテンプレート:Lang-ru-short)は、ロシア連邦沿海地方南部にある都市。

ウラジオストクの100kmほど北に位置し、シベリア鉄道中国からの鉄道(旧・東清鉄道)・北朝鮮からの鉄道が合流・分岐する交通の要衝である。Yak-40級の飛行機が離着陸できる飛行場が存在する。人口は約16万人。沿海地方の農業の拠点、交易の拠点、そして陸軍の極東における重要拠点である。

特徴

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ウスリースクの公園にある亀の形をした石(亀趺)。12世紀にこの地を支配した王朝のもので、石碑が上にあった
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ウスリースク機関車工場
ファイル:RussianChurch Ussurisk.JPG
ウスリースク生神女庇護聖堂。1914年に建てられ、共産主義時代にも聖堂のままあり続けた

交易都市だけに中国・北朝鮮との密輸日本車密輸、売春斡旋を行うマフィアの活動が盛んである。2004年には、ウスリースクを根拠にするマフィア幹部が自らの武勇伝や犯罪、投獄を「当事者」に演じさせた実録ドラマを地元テレビ局で放映させ、生々しい実話や実弾発射を用いたアクションなどで注目を集めた。 なお、ウスリースクはウスリー川沿岸地方に経済的影響力を持つが、その名に反してウスリー川やその支流は流れていない。

歴史

かつては国領で「双城子」と呼ばれていた。1866年、この地が清国領からロシア領になって6年後、ニコライ1世の名をとってニコリスコエ村が置かれた。東清鉄道との連絡を図るウスリースク鉄道の建設後、この村の重要性は増大し、1898年ニコリスク・ウスリースキー市となった。1935年スターリンの側近クリメント・ヴォロシーロフの名を取りヴォロシロフ市に改称された。スターリンの死後ヴォロシーロフは失脚し、1957年、現在のウスリースク市に改称された。

1988年、ロシア連邦政府決定により、市は、歴史都市に編入された。

産業

主な産業は農産物を利用した食品産業であり、ほかに金属工業や軍需産業がいくつかある。また、中国からの商品などを扱う卸売センターなど交易機能もある。一方、対中国戦用の地上部隊が多数集結しており、軍に依存した都市でもある。

名所

外部リンク

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