ウィズ・ザ・ビートルズ

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ウィズ・ザ・ビートルズ("With the Beatles")はイギリスにおいて1963年11月22日に発売されたビートルズの2作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバムである。

解説

概略

『ウィズ・ザ・ビートルズ』はファースト・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』から4ヵ月後にレコーディングされ1963年後半にLPレコードとしてイギリスでリリースされた。

8曲がオリジナル(ジョージ・ハリスンの最初の作品である「ドント・バザー・ミー」も含まれる)で、6曲がカヴァーで、ほとんどがモータウンR&B。シングル・リリース曲を収録をせず、すべてアルバム用に曲がそろえられた(ただし、ダイジェスト編として4曲入りのEP盤"All My Loving"が発売されている。)。前作と比較し演奏やアレンジなどで大きな進歩がみられる。

このアルバムは、発売当時モノラル盤・ステレオ盤の双方がリリースされた。CDではモノラルで1987年に発売され、ステレオ盤は2009年9月9日にCD化された。

日本での本アルバムのリリースは遅く、ビートルズ解散から6年後の1976年6月のことであった。ただしそれ以前に『ステレオ! これがビートルズ Vol.2』と題して曲順替えされたものがリリースされていた。また本作はアメリカではCD時代までリリースされなかった。本作収録曲は『ミート・ザ・ビートルズ』『ザ・ビートルズ・セカンド・アルバム』に分解してリリースされ、含まれる曲も異なった(2つのアルバムにはビートルズがアルバムに入れないという方針でリリースしていたシングル曲も含まれていた)。

ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・ベストアルバム500において420位にランクインしている。

アルバム・ジャケット

前作のアルバム・ジャケットはアイドル・グループのアルバムに似つかわしいものであったが、この作品では、彼らの顔に片側からライトを当てて、光の当たらない側半分を影にして撮影するという画期的な手法(通称:ハーフ・シャドウ)が用いられた。このジャケット写真を撮影したのはロバート・フリーマンであるが、アイディアはハンブルク巡業時代に知り合った友人、アストリッド・キルヒヘルのもの。メンバーはハンブルクでアストリットが撮影していた写真をフリーマンに見せて、同様のものにしてほしいと要請した[1]。このアルバムジャケット以降、レコード・ジャケットがアート作品として注目されるきっかけになり、『アビイ・ロード』のジャケット同様、多くの模倣やパロディを生んだ。ヴァン・ヘイレンのアルバム『OU812』も同じ手法で撮影されたジャケットを用いている。

収録曲

アナログA面

  1. イット・ウォント・ビー・ロング - It Won't Be Long (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'15" - monaural version)(2'13" - stereo version)、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
  2. オール・アイヴ・ゴット・トゥ・ドゥ - All I've Got to Do (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'05" - monaural version)(2'02" - stereo version)、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
  3. オール・マイ・ラヴィング - All My Loving (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'12" - monaural version)(2'07" - stereo version)、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー
  4. ドント・バザー・ミー - Don't Bother Me (Harrison)
    演奏時間:(2'31" - monaural version)(2'28" - stereo version)、リード・ヴォーカル:ジョージ・ハリスン
  5. リトル・チャイルド - Little Child (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(1'49" - monaural version)(1'46" - stereo version)、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
  6. ティル・ゼア・ウォズ・ユー - Till There Was You (Willson)
    演奏時間:(2'18" - monaural version)(2'13" - stereo version)、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー
    ミュージカル『ミュージック・マン』ナンバーのカヴァー曲。
  7. プリーズ・ミスター・ポストマン - Please Mister Postman (Dobbin - Garrett - Garman - Brianbert)
    演奏時間:(2'38" - monaural version)(2'34" - stereo version)、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
    マーヴェレッツのカヴァー曲。

アナログB面

  1. ロール・オーヴァー・ベートーヴェン - Roll over Beethoven (Berry)
    演奏時間:(2'48" - monaural version)(2'45" - stereo version)、リード・ヴォーカル:ジョージ・ハリスン
    チャック・ベリーのカヴァー曲。
  2. ホールド・ミー・タイト - Hold Me Tight (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'34" - monaural version)(2'31" - stereo version)、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー
    ステレオ・ヴァージョンは手拍子がエンディング直前で止まる。
  3. ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー - You Really Got a Hold on Me (Robinson)
    演奏時間:(3'04" - monaural version)(3'01" - stereo version)、リード・ヴォーカル:ジョンレノン、ジョージ・ハリスン
    スモーキー・ロビンソン&ミラクルズのカヴァー曲。
  4. 彼氏になりたい - I Wanna Be Your Man (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'00" - monaural version)(1'59" - stereo version)、リード・ヴォーカル:リンゴ・スター
    ローリング・ストーンズに提供し、セルフ・カヴァーした楽曲。
  5. デヴィル・イン・ハー・ハート - Devil in Her Heart (Drapkin)
    演奏時間:(2'29" - monaural version)(2'26" - stereo version)、リード・ヴォーカル:ジョージ・ハリスン
    ドネイズのカヴァー曲。オリジナル・タイトルは「デヴィル・イン・ヒズ・ハート」 - "Devil in His Heart" である。
  6. ナット・ア・セカンド・タイム - Not a Second Time (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'12" - monaural version)(2'06 - stereo version)、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
    ステレオ・ヴァージョンはモノラル・ヴァージョンに比較してフェード・アウトが早い。
  7. マネー - Money (That's What I Want) (Bradford - Gordy)
    演奏時間:(2'48" - monaural version)(2'49" - stereo version)、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
    バレット・ストロングのカヴァー曲。
    ステレオ・ヴァージョンはイントロ部分にエコーがかかり、手拍子が入らない。

関連文献

脚注

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外部リンク

  1. ザ・ビートルズ・アンソロジー(日本語版・リットーミュージック刊: ISBN 4845605228)P107。