アーティチョーク

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テンプレート:生物分類表 テンプレート:栄養価 アーティチョーク(Artichoke、Globe artichoke、学名Cynara scolymus)は、キク科チョウセンアザミ属多年草。和名はチョウセンアザミ(朝鮮薊)。若いつぼみを食用とする(花菜類)。地中海沿岸原産。


特徴

高さは1.5-2mで、葉は50-80cmに達し、つぼみは8-15cmに達する。

元は野生のアザミであったが、古代ギリシャローマ時代以降、品種改良が進んで今日の姿となった。近縁種のカルドン学名C. cardunculus)はとげが鋭いが、同様に食用になる(こちらは茎も食用とする)。

日本には江戸時代オランダから渡来した。

ちなみに、英米ではキクイモチョロギArtichokeと称する。エルサレムアーティチョーク(キクイモ、テンプレート:Lang-en)とアーティチョーク(テンプレート:Lang-enGlobe artichoke)は、別の種類の植物でエルサレムアーティチョークは、キク科のヒマワリ属キクイモ種で、アーティチョークは、キク科のチョウセンアザミ属チョウセンアザミ種である。

利用

食用とするには、まずつぼみをレモンなどと共に茹でるか、蒸す。そして、花及び果実の冠毛になる繊毛を取り除き、蕚状の苞片を外から剥き、苞片基部の肉質部分を歯でしごくように食べ、最後に花托部分を切り分けて食用とする。食用部分はでんぷんに富んでおり、食感はいもに似ている。水溶性食物繊維に富む。葉にはシナリンを含み、肝臓の解毒に効果がある[1]

ヨーロッパアメリカでは広く食用とされている他、インドでも二日酔いの防止のために飲酒の後に茶に混ぜて飲まれている[2]が、日本では栽培条件が合わないこともあって野菜としてはあまり普及していない(観賞用が多い)。イタリア料理では、イタリア語由来のカルチョーフィ(carciofi【複】)またはカルチョーフォ(carciofo【単】)と呼ばれ一般的な野菜として前菜などに使用される。ベトナムでは乾燥させてお茶のように飲む。

なお、放屁の回数と臭いを抑える効果があるとされる[1][2]

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脚注

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参考文献

関連項目

外部リンク

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  • 佐々木・46P
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