アカオネッタイチョウ

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アカオネッタイチョウ(赤尾熱帯鳥、Phaethon rubricauda)は、動物界脊索動物門鳥綱ペリカン目ネッタイチョウ科ネッタイチョウ属に分類される鳥類。

分布

インド洋太平洋

日本では北硫黄島西之島南鳥島南硫黄島で繁殖例がある。また仲御神島に飛来する。

形態

全長78-105cm。尾羽は16枚。全身は白い羽毛で被われる。嘴基部から眼を通り側頭部へ続く黒い筋模様(過眼線)が入る。中央の尾羽2枚は赤い。種小名rubricaudaは「赤い尾の」の意で、和名や英名(red-tailed)と同義。初列風切の羽軸や三列風切の外縁(羽縁)は黒い。

嘴の色彩は赤い。後肢の色彩は淡青色で、趾やその間にある水かきの色彩は黒い。

幼鳥は上面や雨覆に黒い斑紋が入る。嘴の色彩は黒く、下嘴基部は黄色みを帯びる。

分類

  • Phaethon rubricauda rothschildi  アカオネッタイチョウ
  • Phaethon rubricauda rubricauda Boddaert, 1783 - など

生態

熱帯や亜熱帯の海洋に生息する。単独もしくは小規模な群れを形成し生活する。

食性は動物食で、魚類軟体動物を食べる。主に停空飛翔しながら水中の獲物を探し、獲物を発見すると急降下して捕らえる。

繁殖形態は卵生。集団繁殖地(コロニー)を形成する。岩の隙間や木の根元などに、火山列島では5-7月に1回に1個の卵を産む。熱帯では周年繁殖する地域もある。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は約28日。

人間との関係

日本では1972年に仲御神島が「仲の神島海鳥繁殖地」として国の天然記念物に指定されている(本種の繁殖例は無いが、少数の営巣が確認されている)。

絶滅危惧IB類(EN)環境省レッドリスト
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関連項目

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参考文献

  • 安部直哉 『山渓名前図鑑 野鳥の名前』、山と渓谷社2008年、19頁。
  • 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版、2000年、54頁。
  • 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科7 鳥I』、平凡社1986年、68、72、178頁。
  • 高野伸二 『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』、日本野鳥の会2007年、80-81頁。
  • 中村登流監修 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社1984年、134、170頁。
  • 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、42頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館2002年、20頁。

外部リンク