ふるさと紀行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:基礎情報 テレビ番組ふるさと紀行』(ふるさときこう)は、1963年5月2日から2007年9月30日まで東海テレビで放送された紀行番組

番組の歩み

1963年5月2日に愛知県の「鳳来寺山」の回から始まって以来、40年来の歴史を誇っていた長寿番組である。毎年4月から翌年3月までの1年間を1つの区切りに様々なテーマを設け、その内容に沿った日本の原風景を映像と東海テレビのアナウンサーの語りで紹介していた。番組タイトルは『ふるさと紀行 -夢ごよみ-』や『ふるさと紀行 -家族-』といったように、その年ごとに設けたテーマをサブタイトルとして付随させるのが慣例になっていた。 ふるさと紀行シリーズでは中華人民共和国の河川長江を題材にした紀行番組『長江のうた(1984年10月 - 1985年3月)』、『長江のうたⅡ(1985年9月 - 1986年3月)』が放送されていた。[1]

この番組は他のフジテレビ系列でも放送されていた。2004年3月まではキー局のフジテレビや準キー局の関西テレビでも放送されたが打ち切られ、ネット局は石川テレビ福井テレビのみとなった。しかし、2006年4月からはテレビ西日本、2007年4月からはKBS京都でも放送が開始された。ただし、テレビ西日本では1年遅れの内容で、KBS京都では1か月遅れの内容で放送されていた。また、テレビ新広島でも土曜早朝に放送されていた。(かつては広島テレビでも放送された。)

2004年からはハイビジョン制作へと移行したが、テレビ西日本では地上デジタル放送においても標準画質 (SD) で放送されていた。これは、テレビ西日本が地上デジタル放送を開始したのが2006年7月とまだ日が浅く、放送開始当時は同局にハイビジョン設備と言えるものがほとんどなく、VTR録画の際に東海テレビからは従来通りのSD放送しか受信できなかったためである。

番組は放送開始当初から名鉄グループ一社提供で放送されていた。当初は、新名古屋駅(現:名鉄名古屋駅)を発車する(つまり地下から地上に出てくる)名鉄電車の姿が(オーケストラBGM)、また後年には明治村リトルワールドの背景(名鉄イメージソング「しなやかな風」のBGM)をバックにするなど、番組末期まで形は変われど名鉄グループ各社の社名をロールスクリーン方式で紹介するオープニングがあった。また、週替わりでグループ会社のCMを流していたが、かなり時代錯誤(早い話が古い)のCMが随所に出ていた。なお、地元東海テレビ以外のネット局向けには、明治村やリトルワールドなど、名鉄沿線の観光施設のCMが主に放送されていた。

しかし、後に名鉄が実施したリストラの一環により、2006年3月の放送を最後に同グループはスポンサーから撤退。提供枠をその翌月からスタートした番組『夢のちから』(現在は『主役はキミだ!わんだほキッズ』)へと移し替えた。1963年5月から始まったこの長寿番組は2007年9月に放送を終了し、その44年余りの歴史に幕を閉じた。

2011年にはBS11にて『ふるさと紀行』という同名の番組が4回シリーズで放送されたが、この番組とは無関係である。

放送時間

いずれもJST

東海テレビでの放送時間

  • 木曜日 23:00 - 23:15 (1963年5月2日 - 不明)  [2]
  • 月曜日 22:30 - 22:45 (1965年4月 - 1965年9月)
  • 木曜日 22:45 - 23:00 (1965年10月 - 1969年3月)
  • 水曜日 22:45 - 23:00 (1969年4月 - 1969年9月)
  • 火曜日 22:45 - 23:00 (1969年10月 - 1971年3月)
  • 水曜日 22:45 - 23:00 (1971年4月 - 1973年9月) - 金曜11:35枠にて番組の再放送を実施。
  • 日曜日 11:30 - 11:45 (1973年10月 - 1980年3月) - 金曜11:35枠にて番組の再放送を実施。
  • 土曜日 11:30 - 11:45 (1980年4月 - 1983年3月)
  • ----途中不明----
  • 土曜日 11:30 - 11:45 (1986年4月 - 1992年3月)
  • 土曜日 7:45 - 8:00 (1992年4月 - 1997年3月)
  • 日曜日 7:15 - 7:30 (1997年4月 - 2006年3月)
  • 日曜日 6:45 - 7:00 (2006年4月 - 2007年9月)

フジテレビでの放送時間

  • 木曜日 23:00 - 23:15 (1963年5月 - 1965年3月)
  • 月曜日 22:30 - 22:45 (1965年4月 - 1965年9月)
  • 木曜日 22:45 - 23:00 (1965年10月 - 1969年3月)
  • 水曜日 22:45 - 23:00 (1969年4月 - 1969年9月、1971年4月 - 1973年9月)
  • 火曜日 22:45 - 23:00 (1969年10月 - 1971年3月)
  • 日曜日 11:30 - 11:45 (1973年10月 - 1980年3月)
  • 土曜日 11:30 - 11:45 (1980年4月 - 1992年3月)
  • 土曜日 7:45 - 8:00 (1992年4月 - 1997年3月)
  • 日曜日 7:15 - 7:30 (1997年4月 - 2003年9月)
  • 日曜日 6:45 - 7:00 (2003年10月 - 2004年3月)

ナレーター

並びは担当順。

制作協力

作品によって中日映画社中日新聞社子会社)と東海テレビプロダクション(東海テレビの番組制作を請け負う関連会社)が交代で制作していた。

放送局

ほか

特記

地方局では、この番組の過去の放送内容が放送番組センター配給のクレジット付きで再放送されている。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:Navboxes

テンプレート:Navboxes
  1. 東海テレビ放送開局50年史 43ページ
  2. 中部日本新聞 1963年5月 マイクロフィルム版