くる梨

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くる梨(くるり)とは、鳥取県鳥取市で運行するコミュニティバス

概要

かつては鳥取市の中心市街地を循環するバス路線が存在しなかったため、中心市街地内の移動は非常に手間がかかるものとなっていた。これを解消し利便性の向上を図るため、鳥取市が中心となって、中心市街地を循環するコミュニティバスの運行を開始した。2回の実験運行を経て、2004年(平成16年)1月3日より正式運行に移行した。

名称は公募により決定されたもので、運行は日本交通日ノ丸自動車に委託されている。鳥取駅を起点とする、赤コース(左回り)・青コース(右回り)・緑コース(右回り)の3ルートが運行されており、年間の利用者は約25万人にのぼる[1]

時刻表検索サイトのバスネットに加入している。なお、毎年1月1日1月2日は全便運休となる。

沿革

  • 2002年平成14年)10月1日 - 第1回実験運行。当初は日野・リエッセ4台(赤・青各2台)を使用。
  • 2003年(平成15年)4月1日 - 第2回実験運行。定期券発売開始。
  • 2004年(平成16年)1月3日 - 本格運行開始。日野・ポンチョ2台(赤・青各1台)を導入。
  • 2005年(平成17年)
  • 2006年(平成18年)4月1日 - 鳥取市・鳥取環境大学の学官共同事業の本格導入により、青コース(右回り)の日野・ポンチョの燃料にバイオディーゼル20%を使用開始。
  • 2007年(平成19年)
    • 1月4日 - 赤コース(左回り)のコースを一部変更した路線(聖神社経由)の実験運行を開始(従来の赤コース(左回り)も運行、3月31日まで)。
    • 7月1日 - 赤コース(左回り)の半数を聖神社経由に変更。従来の運行経路(南町経由)と交互運行。
    • 10月1日 - 青コース(右回り)を経路変更。
  • 2008年(平成20年)
    • 1月28日 - 鳥取駅バスターミナルにて利用者100万人突破記念セレモニーを開催。
    • 3月1日 - 鳥取生協病院の移転に伴い、赤コース(左回り)の停留所名称を一部変更。
    • 4月4日 - の開花時期にあわせ、桜観賞者のため、青コース(右回り)に限り、小型バスを使った夜間の臨時運行が試験的に行われた(通称「花見バス」、4月12日まで)。また、この期間中は、中心市街地のパーキングチケットを発行している有料駐車場を利用し、青コース(右回り)に乗車した場合、降車時にパーキングチケットを乗務員に提示すると、最大4名まで運賃が無料とする実験(通称「パーク&くる梨ライド」、赤コース(左回り)は対象外)が実施された。
    • 12月22日 - バイオディーゼル20%の使用を一時中止[2]
    • 12月26日 - 赤コース(左回り)に日野・ポンチョ(2代目モデル)1台を導入。
  • 2009年(平成21年)8月6日 - 青コース(右回り)に日野・ポンチョ(2代目モデル)1台を導入。これにより、予備車を除き、全便がノンステップバスによる運行となった。
  • 2010年(平成22年)8月 - 青コース(右回り)の日野・ポンチョ(初代モデル)が廃車。これに伴い、当分の間、半数の便を日野・リエッセで運行。
    • 12月2日 - 青コース(右回り)に日野・ポンチョ(2代目モデル)1台を導入(廃車となった日野・ポンチョ(初代モデル)の代替)。
  • 2011年(平成23年)7月 - 赤コース(左回り)に日野・ポンチョ(2代目モデル)1台を導入。代わりに日野・ポンチョ(初代モデル)が廃車。
  • 2012年(平成24年)7月9日 - 鳥取駅前太平線再生プロジェクト整備事業による鳥取市道駅前太平線のシェルター整備等に伴い、大丸前バス停を休止[3]
  • 2013年(平成25年)4月1日 - 緑コース(右回り)を新設[4]、併せて日野・ポンチョ(2代目モデル)2台を導入。それに伴い、赤コース(左回り)・青コース(右回り)を変更。電子マネーを導入[5]。1ヶ月定期券・回数券の発売を開始。

運行系統

  • 料金は大人、小学生は100円、障害者等は50円、幼児は無料。
  • 電子マネーWAONiDQUICPayが利用可能(交通系ICカードには対応していない)。WAONで乗車できるバスは全国唯一の存在である。なお、当初は楽天Edyも導入予定だったが、実際にはシステムの都合で2013年7月現在も利用できない。
  • 定期券
    • 1箇月3,000円
  • 専用回数券
    • 500円券(50円券の11枚綴り)、1,000円券(100円券の11枚綴り)
  • 一日乗車券
    • 300円(障害者等は150円)
  • 鳥取藩のりあいばす乗放題手形(3日間1,800円)でも利用可能。
  • なお、一般路線の乗車券類は使用できない。
  • 最終2便を除き、鳥取駅バスターミナル)でいったん降りずにそのまま乗車可能。3周ごとに鳥取駅(バスターミナル)で乗務員が交代する。
  • 最終2便は鳥取駅(バスターミナル)が終点となる。
  • (停留所名)は一部の便のみ停車。<停留所名/停留所名>はどちらかを経由。
  • 鳥取駅(バスターミナル)の発車時刻は以下の通りとなる。
    • 赤コース(左回り):8:05および8:20 - 18:00の毎時00・20・40分(8:05、8:20、8:40は土曜・休日運休)。
      • 偶数時台の毎時20分・奇数時台の毎時00・40分は高砂屋前・南町経由、8:05および偶数時台の毎時00・40分・奇数時台の毎時20分は大榎町・聖神社経由。
    • 青コース(右回り):8:05および8:30 - 18:10の毎時10・30・50分(8:05、8:30、8:50は土曜・休日運休)。
    • 緑コース(右回り):8:07および8:35 - 18:15の毎時15・35・55分(8:07、8:35、8:55は土曜・休日運休)。

赤コース(左回り)

赤コースは高砂屋前・南町経由と大榎町・聖神社経由の交互運行である。

青コース(右回り)

  • 鳥取駅(バスターミナル) → 大丸前(休止中) → 太平線角 → 今町二丁目 → トスク本店 → 行徳公園入口 → 行徳二丁目 → 鹿野橋 → 川端四丁目 → 茶町 → 片原五丁目 → 出合橋 → 大森公園前 → 相生町 → マルイ薬師町店 → 新品治町 → 片原五丁目 → 鹿野町公園前 → 西町五丁目 → とりぎん文化会館 → 市役所日赤前 → 市民会館 → 寺町 → NTT寺町・NHK前 → 弥生橋 → 生協病院入口 → 永楽温泉町 → 鳥取駅(バスターミナル)
    • 日ノ丸自動車に委託している。
    • 鳥取駅前太平線再生プロジェクト整備事業による鳥取市道駅前太平線のシェルター整備等に伴い、大丸前停留所は休止中。

緑コース(右回り)

  • 鳥取駅(バスターミナル) → 大丸前(休止中) → 太平線 → 瓦町 → 川端三丁目 → 元魚町二丁目 → 本町三丁目 → 福祉文化会館前 → わらべ館裁判所前 → 仁風閣県立博物館 → 市立武道館 → 鳥取県庁 → とりぎん文化会館 → 市役所日赤前 → 本町一丁目 → 職人町 → 戎町 → パレットとっとり前 → みずほ銀行前 → 中央郵便局 → さざんか会館 → ふれあい会館 → 鳥取駅南口 → 年金事務所前 → イオン鳥取店 → 鳥取駅(バスターミナル)
    • 日本交通・日ノ丸自動車に委託している。
    • 平日の最初の1便(鳥取駅発8:07)のみイオン鳥取店を経由しない(店舗営業時間外のため)。
    • 鳥取駅前太平線再生プロジェクト整備事業による鳥取市道駅前太平線のシェルター整備等に伴い、大丸前停留所は休止中。

車両

  • 小型バス8台(赤3台・青3台・緑2台)で運行。うち6台(赤・青・緑各2台)が日野・ポンチョ(2代目モデル、車椅子対応)、残る2台(赤・青各1台)が日野・リエッセ(予備車)。
  • 毎年6月頃には、樗谿公園のホタル鑑賞者のため、赤コース(左回り)高砂屋前・南町経由に限り、中型バスを使った夜間の臨時運行が行われる(通称「ホタルバス」)。
  • なお、赤コース(左回り)高砂屋前・南町経由は中型バスでも運行可能だが、赤コース(左回り)大榎町・聖神社経由及び青コース(右回り)・緑コース(右回り)は狭隘路線のため中型バスは入れず、小型バスに限定されている。

脚注

  1. テンプレート:Cite web
  2. テンプレート:Cite web
  3. テンプレート:Cite web
  4. テンプレート:Cite web
  5. テンプレート:Cite web

関連項目

外部リンク

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