ヌナブト準州
テンプレート:基礎情報 カナダの準州 ヌナブト準州(英・仏: Nunavut、テンプレート:Lang-iu)は、カナダの準州の一つ。1993年に連邦政府とイヌイットの間に締結されたヌナブト協定(en)に基づき、1999年4月1日にイヌイットの自治準州としてノースウェスト準州の一部を分割して設立された。ヌナブトとはイヌクティトゥット語で「我々の土地」を意味する。
西はノースウェスト準州、南はマニトバ州と接する。カナダ北部にある北極諸島の大部分(バフィン島、エルズミーア島、デヴォン島など)を含む。ハドソン湾、ジェームズ湾に浮かぶすべての島もヌナブト準州に属する。人口は3万1906人(2011年)[1]。州都はバフィン島にあるイカルイト。
歴史
- 主要記事:History of Nunavut
現在ヌナブト準州のある地域には、4000年前から人類が居住していた。多くの歴史学者はノース人のサーガに記述されているヘルランド(Helluland)とバフィン島は同一のものと考えており、従ってこの地の住民はノース人と交流があった可能性がある。1576年には、マーティン・フロビッシャーが北西航路の探検中に、現在フロビッシャー湾として知られる地域にたどり着いた。これが、ヨーロッパ人とこの地が接触した最初の記録である。
1950年代の冷戦時代には、コーンウォリス島およびエルズミーア島への関心が高まった。その地政学的な重要性から、政府はケベック州北部のイヌイットをレゾリュートおよびグリスフィヨルドへ移住させた。1976年には連邦政府とイヌイット団体の間でノースウェスト準州の分割についての議論が始まり、1982年には住民投票が行われ、分割賛成が多数を占めた。1993年には関連法案が連邦議会で成立し、1999年正式にヌナブト準州が成立した。
地理
参照:ヌナブト準州の地方行政区
主要都市
- 州都イカルイト。人口約5,500人。
- 国内線の発着する空港のある町:
- アルヴィアット(旧名:エスキモー・ポイント)
- ホエール・コーブ
- ランキン・インレット
- チェスターフィール・インレット
- ベーカー・レーク
- グジョアヘブン
- ペリー・ベイ
- スペンス・ベイ
- リパルス・ベイ
- ホール・ビーチ
- イグルーリク
- レゾリュート
- グリスフィヨルド
- クライド
- ポンド・インレット
- パングナータング
- ケカートゥク
- コパーマイン
- 軍事基地など:
人口動勢
2006年の調査によれば、イヌイットが総人口の83.6%を占め、以下ファーストネーションが0.34%、メティが0.44%、先住民族以外の人々が15.0%となっている[2]。
政治
準州は州と違って女王の名代である副総督(Lieutenant-governor)がおらず、その代わり正式な名代ではないが同等の権威を持つ理事(Commissioner)がいる。一院制の議会は政党制ではなく、個人で選出される議員で構成される。
関連項目
外部リンク
- ヌナブト準州政府公式サイト (イヌクティトゥット語、イヌイナクトゥン語、英語、仏語)
- ヌナブト準州政府観光局公式サイト テンプレート:En icon テンプレート:Fr icon テンプレート:De icon