ソール・ベロー
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ソール・ベロー(Saul Bellow,1915年6月10日 - 2005年4月5日)は、アメリカの小説家・劇作家。
生涯
1915年、貧しいロシア系ユダヤ系移民の子としてカナダのケベック州ラシーヌで生まれる。本名ソロモン・ベローズ(Solomon Bellows)。1924年、家族とともにシカゴに移住。シカゴ大学・ノースウェスタン大学で人類学・社会学を学んだ後、ウィスコンシン大学で人類学の修士号を取得。ミネソタ大学・プリンストン大学・シカゴ大学・バード大学、ニューヨーク大学で教鞭をとる。
大学院在学中より執筆活動をはじめ、1944年、入隊をひかえた男の異常な心理状態を実存主義的な手法で描いた『宙ぶらりんの男』でデビュー。以後、順調に創作活動を続け、『オーギー・マーチの冒険』『ハーツォグ』『サムラー氏の惑星』で全米図書賞を三度受賞し、『フンボルトの贈り物』でピューリッツァー賞を受賞、さらに1976年にはノーベル文学賞を受賞するなど、現代アメリカを代表する作家として活躍した。2005年4月5日、マサチューセッツ州の自宅で死去。89歳。
著作
小説
- Dangling Man (1944) (『宙ぶらりんの男』)
- The Victim (1947) (『犠牲者』)
- 太田稔訳 新潮文庫 1973
- 大橋吉之輔,後藤昭次訳 白水社 1979
- The Adventures of Augie March (1953) (『オーギー・マーチの冒険』)
- 渋谷雄三郎訳 早川書房 1981
- Seize the Day (1956) (『その日をつかめ』)
- Henderson the Rain King (1959) (『雨の王ヘンダソン』)
- 佐伯彰一訳 中公文庫 1988
- Herzog (1964) (『ハーツォグ』)
- 宇野利泰訳 早川書房 1970 のち文庫
- Mosby's Memoirs (1968) (『モズビーの思い出』)
- 徳永暢三訳 新潮社 1970
- ソール・ベロー短編集 繁尾久訳 角川文庫 1974
- Mr. Sammler's Planet (1970) (『サムラー氏の惑星』)
- 橋本福夫訳 新潮社 1974
- Humboldt's Gift (1975) (『フンボルトの贈り物』)
- 大井浩二訳 講談社 1977
- The Dean's December (1982) (『学生部長の十二ヶ月』)
- 渋谷雄三郎訳 早川書房 1983
- Him with His Foot in His Mouth (1984)
- More Die of Heartbreak (1987)
- A Theft (1989) (『盗み』)
- 宇野利泰訳 早川書房 1990
- The Bellarosa Connection (1989) (『ベラローザ・コネクション』)
- 宇野利泰訳 早川書房 1992
- Something to Remember Me By: Three Tales (1991)
- The Actual (1997) (『埋み火』)
- 真野明裕訳 角川春樹事務所 1998
- Ravelstein (2000)
- Collected Stories (2001)
エッセイ
- To Jerusalem and Back (1976)
- It All Adds Up (1994)