紀元前421年
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テンプレート:Yearbox 紀元前421年は、ローマ暦の年である。当時は、「ウイブラヌスとバルバトゥスが共和政ローマ執政官に就任した年」として知られていた(もしくは、それほど使われてはいないが、ローマ建国紀元333年)。紀年法として西暦(キリスト紀元)がヨーロッパで広く普及した中世時代初期以降、この年は紀元前421年と表記されるのが一般的となった。
できごと
ギリシア
- アテナイにおける貴族たちや和平派のリーダーだったニキアス (Nicias) と、スパルタ王プレイストアナクスの間で交渉が行なわれ、両国の間でニキアスの和約が成立してペロポネソス戦争がいったん終息した。このニキアスの和約の内容は、戦争以前の状態に復することが原則となり、戦争を通して獲得された領土は、ほとんどが元の所有者へ返還された。両方の陣営から、それぞれ17人の代表が、これ以降30年間(ないし、「一世代」:条約締結の当事者たちは次世代の決定については責任を負わないという趣旨)この条約の厳守を誓約した。スパルタの同盟者たちの中では、ボイオティア、コリントス、エリス、メガラが、条約への署名をしなかった。
- アルキビアデスは、アテナイと、民主政を採用していたアルゴス、マンティネイア (Mantineia)、エーリスの間に、反スパルタを掲げた4者同盟を成立させた。
イタリア
芸術
- アテナイのアクロポリスの一部を成すエレクテイオン神殿で、「少女たちの玄関(カリアティード(女人像柱)の玄関)」の建設が始まった。