りんどう号
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りんどう号とは、熊本県熊本市と長崎県長崎市を結ぶ高速バスである。
沿革
- 1989年5月 高速特急「りんどう号」を6往復で新設(産交3、県営3)
- 共通専用色スーパーハイデッカー3列シート車
- 開始当時の停留所:熊本交通センター - 通町筋(熊本行・降車のみ) - 味噌天神 - 水前寺公園前 - 熊本県庁前 - 帯山中学校前 - 松の本 - 武蔵ヶ丘 - 西合志 - 植木IC - 鹿央 - 菊水IC - 大村バスセンター - 大村・木場 - 諫早IC - 昭和町 - 長崎駅前。所要時間は3時間38分。
- 1990年1月26日 九州横断道(のちに長崎自動車道に改称)大村 - 武雄北方IC間開通に伴い、高速道路1本化。高速道上に「松原」・「大村IC」バス停を新設し、大村バスセンターには停車しなくなる。これに伴い所要時間が3時間となる。
- 1991年 2往復増便し、8往復に(産交4、県営4)。
- 1992年8月 2往復増便し、10往復に(産交5、県営5)。
- 1997年5月頃 一般道・有明フェリー経由で運行していた特急「ありあけ号」廃止
- 1998年 熊本市内の乗降場所に西原停留所が追加(熊本発着の九州島内高速バスの熊本市内停留所が統一される)。
- 2000年頃 乗降方式を変更し(これまでは高速道路内バス停に限り全て乗降可能だった)、完全クローズドドアとなった事により同一県内間のみの利用は不可となる。
- 2002年6月 産交便を1往復減便し、9往復に(産交4、県営5)。
- 2004年9月30日 九州横断バスの一部区間であった熊本 - 島原 - 長崎間の運行を廃止(九州横断バスは熊本 - 別府間のみに)。これにより、当路線は熊本 - 長崎間を結ぶ唯一のアクセス手段となる。
- 2006年5月15日 県営便を1往復減便し、8往復(産交4、県営4)に。
- 減便による乗客積み残しを考慮し、県営便の一部車両(2往復のみ)を4列化。
- 大橋停留所(熊本発便、長崎発便とも停車)と中央橋停留所(熊本発便のみ停車)新設
- 2008年7月1日 熊本IC経由(熊本県庁前 - 帯山中学前 - 西原 - 松の本 - 武蔵ヶ丘)から益城IC経由(熊本県庁前 - 自衛隊前 - 東町中央 - 益城インター口 - 武蔵ヶ丘)に経路変更
- 2009年12月1日 熊本側発着点を熊本交通センターからJR熊本駅前まで延伸
- 2010年10月1日 熊本側発着場所を熊本駅前から西部車庫まで延伸とともに、長崎行きの停車箇所に通町筋バス停を追加(長崎行き・熊本行きともに通町筋に停車)。
- 2013年7月1日 - 山浦PAでの途中休憩がこれまでの5分間から10分間へ。
所要時間
- 熊本交通センター~長崎駅前 - 3時間18分
運行経路・停車停留所
太字は停車停留所。熊本県内(西部車庫 - 菊水IC)のみおよび長崎県内(松原 - 中央橋)のみの利用は不可。
- 西部車庫 - 熊本駅前 - 熊本交通センター - 通町筋 - 味噌天神 - 水前寺公園前 - 熊本県庁前 - 自衛隊前 - 東町中央 - 益城インター口 - 益城IC - (九州自動車道) - 武蔵ヶ丘 - 西合志 - 植木IC - 鹿央 - 菊水IC - 鳥栖JCT - (長崎自動車道) - 松原 - 大村IC - 大村木場 - 諫早IC - 長崎多良見IC - (長崎バイパス) - 川平料金所 - 昭和町 - 大橋 - 長崎駅前 - 中央橋
- 長崎行きは、熊本駅前は3番のりばから、熊本交通センターはAホーム6番のりばから発車する。また、長崎行きは中央橋が終点、熊本行きは長崎駅前(交通会館)始発となる。
- 当初は途中休憩は無かったが、近年では山浦PA(または多久西PA)において5分間程度の途中休憩が取られるようになり、2013年7月1日より休憩時間が10分間となった。
運行会社・使用車両・車内設備
- 長崎県交通局
- 担当営業所:長崎営業所
- 三菱ふそう・エアロバス(3列シート)
- 日野・セレガR - FD(4列シート)
- いすゞ・ガーラ〈J-BUS〉(4列シート)
- 担当営業所:長崎営業所
- 九州産交バス
- 担当営業所:熊本営業部高速バス営業所
- 日野・セレガ - FS(3列シート)
- 担当営業所:熊本営業部高速バス営業所
運行開始当初は、両社ともに肌色をベースにピンク・紫・青色のリボンをあしらったデザインである当路線専用オリジナル塗装を纏ったスーパーハイデッカー車両の西工SD-I(仕様はフェニックス号(初代)と同じで、シャーシは県営が三菱・産交がいすゞと日野)にて統一されていたが、経年化に伴う順次車両更新から共通塗装は廃止され、現在は写真の通り両社別々の塗装(両社とも自社局高速バス専用カラー)のハイデッカー車両が使用されている。
車内設備
- 3列シート(2 + 1列 29人乗り) ※九州産交(1往復を除く)全便
- 4列シート(2 + 2列 37人乗り) ※長崎県営便と九州産交の1往復のみ
- トイレ
- 毛布(膝掛け)
車両都合時などでは車両様式が多少異なる場合があり、多客時期等における続行便においてはトイレが設置されていない貸切車での運行となる事もある(九州産交バスにおいては系列会社の九州産交観光の車両が運用に入る場合もある)。
関連項目
- ありあけ号
- 雲仙・長崎オーシャン観光バス - 過去に九州横断バスが運行していた熊本 - 雲仙 - 長崎間を事実上復活させた形で2010年より運行している定期観光バス。
外部リンク