平野健一郎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年4月6日 (日) 23:40時点における彼を知り己を知れば百戦殆うからず (トーク)による版
テンプレート:BLP unsourced 平野 健一郎(ひらの けんいちろう、1937年 - )は、日本の政治学者、早稲田大学政治経済学部教授、東京大学教養学部名誉教授。専門は、国際関係論、国際関係史、国際文化論。
人物・経歴
茨城県生まれ。日比谷高校を経て、1961年東京大学教養学部教養学科卒業、1967年ハーバード大学大学院で歴史学・東アジア研究の博士学位を取得。
1969年上智大学外国語学部専任講師、1970年東京大学教養学部助教授、教授を経て、1998年定年退官、名誉教授、早稲田大学政治経済学部教授。
国際関係史での主な研究対象は満州国。また、国際関係論分野で比較的早くから文化をキーワードとする研究を進め、同分野に文化人類学の考え方を導入し、アカルチュレーション(異文化触変)の現象に注目した。2001年創立の日本国際文化学会の初代会長(2001-2005)。
門下生に、芝崎厚士がいる。
著作
単著
- 『国際文化論』(東京大学出版会 2000年)
共著
- (衞藤瀋吉・公文俊平・渡辺昭夫)『国際関係論』(東京大学出版会, 1982年/第2版, 1989年)
- (斎藤眞・杉山恭・馬場伸也)『国際関係における文化交流』(日本国際問題研究所、1984年)
- (山影進・岡部達味・土屋健治)『アジアにおける国民統合――歴史・文化・国際関係』(東京大学出版会 1988年)
- (初瀬龍平・馬場伸也・鈴木實・黒沢満)『国際関係キーワード』(有斐閣, 1997年)
編著
- 『日本文化の変容』(講談社, 1973年)
- 『国際関係論のフロンティア(2)近代日本とアジア――文化の交流と摩擦』(東京大学出版会, 1984年)
- The State and Cultural Transformation: Perspectives from East Asia, (United Nations University Press, 1993).
- 『講座現代アジア(4)地域システムと国際関係』(東京大学出版会, 1994年)
- 『国際文化交流の政治経済学』(勁草書房, 1999年)
- 『戦後日本の国際文化交流』(勁草書房, 2005年)
- 日中戦争期の中国における社会・文化変容 東洋文庫 2007
共編著
訳書
- カール・ポランニー『経済の文明史―ポランニー経済学のエッセンス』玉野井芳郎共訳(日本経済新聞社 1975年)
- ベンジャミン・I・シュウォルツ『中国の近代化と知識人――厳復と西洋』(東京大学出版会, 1978年)
- ジョン・K・フェアバンク『中国回想録』蒲池典子共訳(みすず書房, 1994年)