娘と私
『娘と私』(むすめとわたし)は獅子文六による日本の小説作品。『主婦之友』1953年1月号から1956年5月号にて連載された。
2度テレビドラマ化もされた。1度目はNHK連続テレビ小説の1作目を飾る記念すべき作品として、1961年4月3日から翌1962年3月30日まで放送された(1958年にラジオドラマ化された際、好評だったためテレビドラマ化された)。
また1962年には映画化もされた。
目次
ラジオドラマ
テレビドラマ
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 テンプレート:Sidebar with collapsible lists
連続テレビ小説
作品の内容は人物よりもナレーターが中心におかれており、物語性と人物性が強く人々の心をつかんでいく作品は『おはなはん』以後になる。一年間放送による形式は1975年まで続いた。
「フランス人の先妻との間の一人娘・麻里」と「私(主人公)」の物語[1]。
なお本作は放送時間が「平日 朝8:40 - 9:00」と、次作『あしたの風』以降より5分長めの20分バージョンだった(20分での放送は現状当作品が最初で最後である)。放送時間が「月 - 土 朝8:15 - 8:30」、かつ15分バージョンになるのは次作から。また再放送時間は「平日 13:00 - 13:20」であり、次作『あしたの風』からは「月 - 土の12時台」となる(当時は12:40 - 12:55と、現在より5分早かった)。
NHKアーカイブス保存番組検索によると166回、179回、最終回が現存している。当時は放送局用ビデオテープ(2インチVTR)が非常に高価で大型だったために、通常テープは放送終了後に消去されて他の番組に利用された。テープの経年劣化も考えると、視聴者が録画して現在まで保存している可能性は低い。そのため全話の再放送および全話収録の完全版映像ソフトの製作・発売は困難である。
なお、2012年度上半期の『梅ちゃん先生』第155話(「上を向いて歩こうその5」)で、当時の時代背景の説明で簡単ではあるが言及する件があった。
主な出演者
- 私(主人公・語り):北沢彪
- 娘・麻里:小林美七子→村田貞枝(現・北林早苗)→北城由紀子
- 後妻・千鶴子:加藤道子
- 麻里の夫・鍋島:久富惟晴
- 私の旧友・佐山:村上冬樹
- 佐山の妻・麻子:山岡久乃
- 植木屋・為吉:陶隆
- 婆や:小峰千代子
- 加藤編集長:巖金四郎
- 田上嘉子
- 山口崇
- 日高ゆりえ
- 黒木憲三
- 龍崎一郎
- 原節子
他
スタッフ
テンプレート:前後番組 テンプレート:NHK朝の連続テレビ小説
フジテレビ版
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 フジテレビ系で1966年10月4日 - 1967年4月4日に放送。「国際羊毛事務局」の単独提供で、「ウール・アワー」という冠が付いている。
主な出演者
スタッフ
テンプレート:前後番組 テンプレート:フジテレビ火曜9時枠の連続ドラマ テンプレート:節stub
映画
1962年4月1日公開。モノクロ作品。製作は東京映画。配給は東宝。併映は『女難コースを突破せよ』(監督:筧正典。主演:小林桂樹)と、短編記録映画『皇太子ご夫妻のアジア旅行』(構成・編集:渡辺武仁)。
キャスト
- 岩谷士郎:山村聡
- 岩谷麻理:小橋玲子(8 - 10歳時)→星由里子(16 - 24歳時)
- 岩谷エレーヌ:フランソワーズ・モレシャン
- 岩谷千鶴子:原節子
- 北川きよ:杉村春子
- リシェール:キャラン・ドロウ
- 植村:松村達雄
- 大観堂:古今亭今輔 (5代目)
- 渡辺:小沢栄太郎
- 千鶴子の父:三津田健
- 彼岸花の親爺:東野英治郎
- 病院の先生:滝田裕介
- 日本人の尼僧:菅井きん
- 山崎努