機動要塞 (宇宙戦艦ヤマト)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2013年11月15日 (金) 07:24時点における110.132.206.84 (トーク)による版 (概要)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

機動要塞(きどうようさい)は、テレビアニメ宇宙戦艦ヤマトIII』第25話(最終回)に登場した架空の宇宙要塞。デザイン担当は板橋克己

概要

ボラー連邦の保有する大型機動要塞。太陽系内における最終決戦の際、同連邦の切り札として、ベムラーゼ首相自らが乗り込んだ。

名称は資料や関連する作品により、以下の通り複数存在する。

  • 「ゼスバーデ」[1]
  • 「デスバーデ」[2]
  • 「ゼスパーゼ」[3]

アニメ本編中のテロップでは「ボラー連邦 機動要塞」とのみ表記されていた。

外見

無数の球体を連結させた形態を呈している。中央部の球体は、直径2.5kmに達する。周囲の球体はすべてが同じ大きさではなく、その内の3つは他より一回りほど大きい。

その大きい3つの球体にそれぞれ1門ずつ、決戦兵器であるブラックホール砲が設けられている。これは一時的に小ブラックホールを発生させ、周囲の物質を全て呑み込んでしまうというもの。作中ではヤマトと3代目デスラー艦のみが何とか引力圏から逃れ[4]、デスラー親衛隊の艦は全て飲み込まれてしまった。その他にも表面には無数の対空砲を備え、多数の航空機も搭載している。

装甲は、自動惑星ゴルバ[5]と同等と言える防御力を誇り、デスラー砲艦のデスラー砲の斉射をものともしなかった。

揚羽武の献身的な攻撃によりブラックホール砲の1門が破壊され[6]、それを見逃さなかったデスラーに狙い撃ちされる形でハイパーデスラー砲で撃破された。

脚注

テンプレート:Reflist

参考文献

  • 増尾隆之 『宇宙戦艦ヤマトIII』第2巻、朝日ソノラマ〈サンコミックス〉、2000年再版 ISBN 4-257-91657-5
  • スタジオハードMX編 『宇宙戦艦ヤマト画報―ロマン宇宙戦記二十五年の歩み』 竹書房、2001年3月 156頁 ISBN 4-8124-0700-1
    • Amazon.co.jpでは本著の索引(イメージ画像)を閲覧する事で確認可能

関連項目

テンプレート:宇宙戦艦ヤマト
  1. バンダイネットワークス(バンダイナムコグループ)運営のウェブサイト『宇宙戦艦ヤマト発信!情報班資料室』では、「機動要塞ゼスバーデ」と表記。
  2. サンコミックス『宇宙戦艦ヤマトIII』(絵・増尾隆之)第2巻より。
  3. スタジオハードMX編 『宇宙戦艦ヤマト画報』 竹書房、p.156。『宇宙戦艦ヤマトIII メモリアルDVDボックス 保完ファイル』(バンダイビジュアル)より。
  4. ヤマトと3代目デスラー艦のエンジン出力が突出しているのか、位置などの別の要因による偶然かは不明。ただし機動要塞のヤマトへの攻撃は、デスラーをおびき寄せる目的であり、ヤマトに対しては意図的に呑み込まなかった可能性がある。
  5. 自動惑星ゴルバの防御法は「周囲に4次元フィールドと呼ばれる防御幕を発生させ、波動砲を無力化している」とされ、また資料によっては「特殊なコーティング技術によるもの」ともされる。いずれにしても装甲が直撃に耐えているわけではないとされる。さらに21世紀に入って製作されたPS2ソフトにて明確化された設定では、強固な偏光バリアによって、あらゆるエネルギー弾を拡散防御してしまうとある。
  6. 『宇宙戦艦ヤマト発信!情報班資料室』では「特攻」との記述もある。